アイコン 住宅業界研究① 檜屋住宅/受注も堅調

厳しい住宅市場環境に対し堅調な業績を推移させている、関東の桧屋住宅にスポットを当ててみる。
同社の前期(12月期)は、同社の営業エリアである首都圏の戸建着工件数は08年に比し、▲5.5%減の67,183戸、分譲住宅では、▲22.9%の41,887戸と住宅市場は注文・分譲とも厳しい市場環境を窺わせる中で、増収増益を果たしている。その要因を紐解いてみる。同社は主力の注文住宅事業と分譲及び賃貸事業からなる。

     注文住宅事業
同社グループの主力事業である注文住宅分野は、環境性能に配慮した自由設計住宅「hjスタイルeco」及び長期優良住宅に対応した「Gコンセプト」を発売。また、営業拠点である住宅展示場の再構築に取り組み、新たに12ヶ所を開設、4ヶ所をリニューアル、2ヶ所閉鎖した。
この結果、受注棟数988棟、受注高173億77百万円、売上棟数760棟、売上高は162億54百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は13億84百万円(同32.5%増)となった。
②不動産事業
不動産事業については、練馬区・西東京市を中心に西武線沿線にて戸建分譲、不動産販売仲介を展開している。08年より販売しているメープルガーデンひばりヶ丘浅間町3丁目(全7棟)、メープルガーデン下石神井1・2丁目(全7棟)、メープルガーデン野火止(全5棟)、メープルガーデン南大泉3丁目(全12棟)等が完売。また、新たにメープルガーデン南大泉5丁目(全14棟)、メープルガーデン東町4丁目(全5棟)、メープルガーデン武蔵野緑町(全17棟)、メープルガーデン保谷町5丁目(全4棟)を販売中である。
この結果、売上高は39億78百万円(同78.3%増)、営業利益は2億20百万円(同159.6%増)となった。
③その他の事業
その他の事業については、平成21年2月25日に連結子会社となった㈱日本アクアが営む断熱材事業及び平成21年7月16日に連結子会社となった㈱桧家ランデックスが営む戸建賃貸事業を当該事業に含めた結果、売上高は20億85百万円(同351.0%増)、営業損失は13百万円(前年同期は営業利益20百万円)となっている。
以上が、同社の12月期の内容であるが、主力の注文住宅が、積極的なモデルハウス展示場兼営業店を展開して、受注棟数が988棟、売上棟数が760棟と受注残を228戸抱えている点が注目される。
 同社の住宅の特徴として、アクアフォームが上げられる。通常断熱材としてグラスウールなどを敷き詰めるが、同社では発砲ウレタンのアクアフォームを現場吹き付け施工しており、構造材間に隙間がなくなり、屋根裏にも吹き付け、気密性や遮音性に優れたものとなっている。工法は軸組と壁工法を併用した仕様であり、耐震力も強化されている。こうした工法は今ではどこでも行っており珍しくはないが、同社独自の工法が散りばめられている点が注目される。本体価格はソーラー仕様で坪50万円弱から設定されており、質の割りには安く設定されているといえる。

連結/百万円
2007年12月期
2008年12月期
2009年12月期
売上高
16,500
18,842
21,840
営業利益
439
685
1,051
経常利益
516
673
982
当期利益
236
351
585
総資産
8,347
10,644
12,007
自己資本
2,479
2,748
3,267
資本金
389
389
389
有利子負債
500
2,339
2,263
自己資本比率
29.70%
25.80%
27.20%

 
2010年12月の第①四半期も受注は堅調としている。
その要因は
       高い断熱性・気密性を誇る「アクアフォーム」、「断熱サッシ」、「Low-E ガラス」を全ての商品に標準装備し、その快適さや優れた省エネ性能を訴求できたこと、
       商品は、低価格の高性能企画型住宅「スマート・ワン」(下の写真)、「Gコンセプト」が前年対比5倍以上の伸びていること、
       営業戦略は、土地から取得する一次取得者対策への対応を徹底的に強化したことであるとしている。

住宅

同社の問題点としては、分譲住宅を始めており、今は小規模開発で回転している自社開発の大型団地ともなれば、不動産が固定化する恐れがあり、借入金も膨らみ問題化する。
しかし、現在のような小規模開発では回転も効き、有利子負債も2ヶ月未満であり、問題になることもなかろう。
なお、アクアフォームは、同社子会社の㈱日本アクアで扱っており、福岡の久留米市にも営業所(TEL.0942-36-8837)がある
[ 2010年3月12日 ]
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