アイコン 鹿島/環境負荷低減を目的とした粉体塗装のアルミカーテンウォール

進化する建設技術シリーズ32
鹿島/環境負荷低減を目的とした粉体塗装のアルミカーテンウォール

 大気を汚染するVOCの排出ゼロ、大幅なCO2排出量削減を実現

鹿島

 建築物の外装アルミカーテンウォールの塗装は、国内ではフッ素樹脂焼付塗装が一般的だが、環境規制の厳しい欧州を中心に海外では、粉体塗装が主流となっている。 鹿島は、このたび、アルミカーテンウォールの粉体塗装の国内最大規模での採用を実現した。これにより、溶剤を使わないため、VOC(揮発性有機化合物)の排出を無くし、焼付塗装工程におけるCO2の排出低減を達成、環境配慮型の施工を進めている。

【概要】
 国内の高層ビルにおいて、外装アルミニウム建材の塗装は1980年代よりフッ素樹脂焼付塗装が定着しており、その耐久性や汎用性において他の塗装仕様に対して優位性を保っている。しかし、環境問題への配慮から海外では溶剤を使用するフッ素樹脂焼付塗装に代わり、溶剤を使用しないポリエステル樹脂粉体塗装(焼付)の占める割合が大きくなっている。特に欧州では2000年に制定されたROHS規制により、溶剤が使用できなくなったため、現在では建材への塗装は内外装を問わず粉体塗装が主流となっている。近年、国内においても粉体塗装が外装アルミカーテンウォールの型材及び面材への採用が、当社を中心に増加している状況。
 今回、鹿島は環境意識の高い施主、設計事務所への提案を経て、丸の内の三井住友銀行本店ビルディング及び大崎駅西口に建設中のソニー新オフィスビルにおいてそれぞれ見付面積(*1)で約35,000㎡(塗装面積は約106,000㎡)と約30,000㎡(塗装面積は約57,000㎡)という大規模な外装アルミニウム建材へ粉体塗装を採用した。
  色付きのレバーハンドルなどは粉体塗装であり、色はいろいろ採用でき硬い。

 

[ 2011年1月25日 ]
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