アイコン 【投稿】築地魚市場移転問題/裏切りの民主党都議団

投稿者=勘吉

築地築地魚市場は、昭和10年に開設され、時代とともに変化しながら、都民の食生活をまかなう生鮮食料品の一大拠点として発展。一日平均3,350トンの魚や野菜が入荷、約21億円が取り引きされている。東京の観光地としても脚光を浴び、市場外には新鮮な魚を使った寿司屋をはじめ、そば屋、定食屋、牛丼の吉野家1号店など400店舗が営業している。しかし、築後70年経過しており建物は老朽化している。広さは東京ドーム4個分ほどにもなる。

強引my wayの石原慎太郎君が決めた移転先は、豊洲で東京ガスの工場跡地。当地は発がん性物質のベンゼン等深刻な土壌汚染が発覚、土壌入れ替えの土壌改良を行えば膨大な費用がかかり、都政の財政を圧迫する。前回の都議会選挙では移転反対の立場を取った民主党が圧勝して最大会派となった。しかし、その民主党都議団が、27日築地魚市場移転に予算規模を圧縮させることで移転賛成に回った。
土壌汚染問題は都が、実施した土壌汚染処理実験で、確実に汚染物質を無害化できることを実証したと議会に安全報告した(これもカラクリがあり、検体の実験前の初期データが記録掲載されていない)。民主党都議団はこれ鵜呑みにしたのか、得意な駆け引きに利用したのかのどちらかである。
こうした土壌汚染の調査や実験は、100ヶ所検体を採取し、一番少ない数値の3例から5例を提出するというのが役所のやり方である。第3者機関であるべき土壌汚染調査会社には結構役所の天下りが勤めており、阿吽の呼吸で役所のニーズに応えている。天下りを雇ったり、期待に応えねば役所から仕事がもらえないのが現実。業界関係者なら誰でも知っていること。
都は議会に対して、移転費用に1281億円(うち用地取得費1,260億円、土壌改良対策費51百万円)を予算案提出している(汚染処理や建物まで入れると3,000億円以上と言われている。建替では1400億円程度)が、民主党はこの予算案を減額させることで賛成に回ったもの。土壌汚染の土地に分厚いアスファルトを覆い被せるのか、魔法の液体で無害化するのか?

築地魚市場の移転に反対した民主党議員に投票した都民の票の重みを、民主党都議団は分かっていないようである。
勝ったら選挙公約などどうでもよい民主党の凋落ぶりが見てとれる参院選が見ものとなろう。

 

[ 2010年3月29日 ]
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