83円突入　肥満体の野田財務相発言　逆効果も甚だしい

野田財務大臣は、民主党の中で野田グループを形成、菅政権誕生に貢献したとして財務相となった男、24日同省内で緊急記者会見して、急激な円高が進んでいる為替相場について「明らかに一方向に偏った動きだ」と強調、「マーケットの動向に重大な関心を持ち、極めて注意深く見守りたい」と述べ、市場の円買いの動きをけん制したものの、介入のコメントは一切なし。財務大臣としての存在をアピールしたかったが空振三振、大臣として無能ぶりを発揮して円高阻止に逆効果、円高が急激に進んでしまった。90円を割り込んだときの発言なら歓迎もされようが、83円台に突入させた功罪は、菅・仙谷・荒井とともに大きい。自民党政権時代に民主党により、棚からぼた餅就任の物言わぬ日銀総裁は論外である。
今では円高阻止のタイミングを完全に失しており、貿易収支が極端に悪化しない限り70円台まで突っ込む（世界のハゲタカどもが円で儲けを企み資金を集中させ、円高は総踏上相場に至ろうとしている。東南アジアの通貨危機前と同じ現象でもある）。

経済はそろそろ切れ掛かっているエコポイントなどはあるものの、内需はデフレに走り内需拡大はまったく望めず、財政再建の要となっている輸出企業の収益は、輸出が急回復してきたにもかかわらず、民主無能政権により無法地帯と化かした円相場により、利益が大きく後退、急ブレーキになろうとしている。また本年度も税収不足は見えている。　
消費税でも上げ、税収不足を賄おうとしても勤労者の可処分所得は減るばかり、内需拡大など夢物語、財政投融資金は10年前までにドブに捨て、そのツケ900兆円で日本経済の立て直しは、お先真っ暗。

日本の政治家に各分野の論客が何故いないのだろうか？　組合のド官僚みたいにタダ単に声がデカク、弁が立つ者だけが議員なのか？　1年生議員やタレント議員を見ているとホトホト空しくさえなる。松下政経塾出身議員でさえ1期生だけが現在の民主党の要職についている年功序列型の権威主義塾・・・松下幸之助さんも塾生に泣いている。
民主無能内閣は、無能ぶりを発揮せず、各政策に通じた有力議員がいなければ、官僚上がりの議員を何故大臣や副大臣に登用しないのか？　経済関係の大臣には、竹中のようなアメリカ被れではない経済通の学者やアナリストの起用も考えられる。自民党時代とまったく同じ手法による論功行賞型の人選では、外国からバカにされ続けた日本の政治は変わりっこない。
荒井国家戦略相に至っては、菅派閥というだけで大臣になった男、誰の受け売りか知らないが、「景気は緩やかに回復しているという方向性に変わりない」と狂気の発言、軽々過ぎるにも程がある。
今の政治家、政治の権謀術には優れていようが、国民生活に直結する経済については、音痴ばかり、リーダーシップも欠落。今日に至っては、自民党時代の派閥抗争の再来で代表選挙まで、円高対策も封印されようとしている。
菅首相の3年先のＷ選挙より、明日でも衆議院を解散して欲しいものである。