アイコン 破綻続く生コン業界

生コンは品質管理上、製造から現場納品までの時間を90分以内と決められている。夏場は60分以内が常識とされる。そのため、都市周辺に必ず生コン工場が存在する。
当業界もサブプライムローン崩壊による経済不況により、構造不況業種そのものに化かしている。最大の問題は、バブル当時生コン業界は挙って設備投資を続け、バブルが崩壊してから、供給体制は大きくなったものの、需要は先般の不動産ミニバブルで少し持ち直したものの、リーマンショックでたちどころに行き詰ってきた。そのためこれまでにも多くの生コン業者が破綻してきた。

こん日の生コン業界にも価格問題がある。当業界は地域で組合を結成して価格を維持してきた歴史があるが、福岡のように組合の結束力が強く、納入先のゼネコンに価格(10,500円/㎥)浸透していれば問題ないが、大分県のように組合の結束がなく、組合員同士で叩き合い、㎥当り5,000円を切る価格で販売されている地域もある。
また組合に参加しないアウトサイダーと呼ばれる生コン業者の存在もある。価格を低く抑えて販売するため組合を圧迫、仕事が減っている今日、組合員にとって大きな問題となっている。 

原料のセメント価格も、セメント製造のための燃料費の高騰で値が上っている。ミキサー車による運送コストも燃料費が上がっている。しかしながら、官庁工事減少や不景気から納品現場が減少、採算を度外視した生コン業者が多く出現している。こうしたダンピング受注を、支えているのは意外にもセメント会社といわれている。大分県ではここ2年破綻した生コン会社はいないことでも証明されよう。
そうしたことも踏まえ、材料費の値上げ、販売価格の押さえ込みにさいなまれ、先般大阪の生コン各社は、ストライキを打ったのであった。

<本年破綻した全国の生コン各社>
㈱ウエムラ
栃木県
徳山生コンクリート㈱
大阪府
㈱東明
愛知県
㈱荻野工業
岡山県
小嶋工業㈱
愛知県
㈱丸昭工務店
新潟県
佐公砕石㈱
岩手県
大西建材㈱
兵庫県
㈱モリシマ
大阪府
㈲矢ヶ崎建設
長野県
第一石産㈱
和歌山県
㈲井筒商事
愛媛県
㈱石村組
愛媛県
㈲ゼネラル
愛知県
㈱共立産業
埼玉県
㈱稲川商会
奈良県
京綾建設協同組合
京都府
林田セメント工業㈱
長崎県
㈱大坪敏秀商店、㈱早坂興産・㈱末広運輸
長崎県
㈲大国生コン
山梨県
鳥取生コン㈱
鳥取県
浜田生コンクリート㈱
島根県
ケイセイ工業㈱
群馬県

グラフ 

出荷量/千㎥
2
197,997
 
 
12
149,483
13
139,588
14
131,413
15
123,735
16
118,982
17
121,549
18
121,903
19
111,881
20
101,009
21
86,030
 
[ 2010年8月11日 ]
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