アイコン 日本百貨店協会 9月の動向 外人購買18%増 全体5.2%減

全国の百貨店(調査対象92社・260店舗)の売上総額は、約4,463億円(前年同月比5.2%減)と31ヶ月連続の減少となった。
東京地区百貨店(14社27店)売上高も、9月の売上高は約1,127億円(前年同期比3.8%減)で、31ヶ月連続のマイナスとなった。
そうした中で、外国人観光客招致会委員店(21社・41店舗)での免税手続き売上高は約13億7,315万円、18.7%増と伸長した。1店舗平均売上高は約3,349万円、購買客数は2万1,730人(16.4%増、1店舗平均530人)で、一人当たりの客単価は6万3,192円(1.9%増)。
(但し、中国女性が好きな化粧品や食料品は免税外品であり、カウントされていない)

目新しい百貨店の動きでは、銀座松屋がファストファッションのフォーエバー21を取り入れ、若い世代の集客増による相乗効果をはかっており、また中国資本となった元家電量販店のラオックスを取り込み、中国・台湾観光客向けの免税店による家電製品の販売強化策を取っている。
中国人は13億人おり、尖閣や反日デモなど関係なく、訪日観光旅行は続けているという結果が出ている。彼らの東京での行動は、カメラや電器製品を秋葉原で、服や化粧品は銀座でという買い物パターンのようである。
こうしてみると、箱物の百貨店は、高い粗利力はある一面、高いコストもかけているが、肝心の売上高がジリ貧状態になっており、業績面からはますます集客力のあるテナント百貨店へ傾斜せざるを得ない状況となっている。 

<外人さんが百貨店で購入した人気商品は>
第1 位 婦人服 (バーバリーブルーレーベル、アニエスb、ワンピース、カットソー)
第2 位 婦人服飾雑貨 (婦人靴、アクセサリー、ハンカチ、ストッキング)
第3 位 化粧品 (資生堂、SKⅡ、アルビオン、ファンケル)
第4 位 ハイエンドブランド (エルメス、フェンディ、ルイ・ヴィトン、プラダ)
第5位 子供服・雑貨 (ベイブキッズ、ミキハウス、肌着)
札幌では高級毛皮、福岡では高額宝飾品も売れたという。

<百貨店の買い物客の国別動向>
台湾人には、アニエスb・ボヤージュやバーバリーブルーレーベルの人気が高く、中国人には、プラダ、ルイ・ヴィトン等のハイエンドブランドの人気が高い。資生堂は、台湾、中国ともに人気が高い。

<百貨店の免税店で購入した国別の順位は>
第1 位:中国本土、 第2 位:台湾、 第3 位:韓国、 第4 位:香港、第5 位:シンガポール、 第6 位:アメリカ、 第7 位:マレーシア

[ 2010年10月19日 ]
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