アイコン (株)田園倶楽部奥出雲/自己破産申請へ

田園倶楽部(株)田園倶楽部奥出雲(島根県仁多郡奥出雲町三沢501、代表:景山吉仁)は2月10日事業停止、事後処理を津田和美弁護士(電話0852-27-0529)に一任して、自己破産申請の準備に入った。負債額は5億円弱が見込まれる。
同社は、高糖度トマトの生産を目的に2005年設立され、補助金や借入金で約7億円を投資してハウス栽培棟を建設、関西市場での販売を目的に農営されていた。しかし、折からの不況も手伝い販売が計画通り進まず、また高糖度トマトは各地で開発され新鮮味も薄れ、昨夏の猛暑による生産不振も影響して、極度に経営不振に陥り、業績向上の見通しも立たないことから今回の事態に至った。

TPP対策の見本のような会社の破綻である。補助金=税金だけが計画倒れで無駄に費やされた。農業は自然を相手にするだけに、生半可な経営能力で太刀打ちできるものではない。松下政経塾一派が主導するTPP締結は非常に危険である。
まず、現在の農協の解体を進め(簡易な別組織を作る)、経営指導組織を作り上げ、税金の無駄である減反政策も順次廃止、農業経営の改革をしていく必要がある。
行き当たりばったりの民主党政権は、TPP対策として金だけ用意するようだが、日本の根本問題である食料自給率問題(食料安保)や農業問題では何一つ改善も見ず、TPPでは農業を破壊するのみである。
新興国の台頭で食料価格も上がり続けている。また農作物は投機の対象となっており、ハゲタカが高騰させることも考えられる。TPP相手の農産国もハゲタカを利用して高騰させることだって考えられる。日本の内力が落ちるなか、食料も買えない国に陥る危険性だって遠からず生じる可能性もある。

[ 2011年2月16日 ]
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