証券取引所の不動産持ち「平和不動産」/3月決算
同社のビル賃貸事業では、「セントライズ栄」(名古屋市中区)が通期稼働し収益に寄与したが、前年度に所有ビルを売却したこと等により、賃貸収益は3億8百万円(1.8%)の減少となった。
内訳は、証券取引所賃貸収益は51億42百万円(前期比1百万円、0.0%減)、一般オフィス賃貸収益は88億81百万円(同4億21百万円、4.5%減)、商業施設賃貸収益は32億55百万円(同1億15百万円、3.7%増)となり、これに土地賃貸収益等を加えたビル賃貸事業の収益は、174億11百万円(同3億7百万円、1.7%減)となった。なお、当年度末の賃貸用ビルの空室率は2.0%。これに住宅賃貸収益等を含めた本部門の収益は、182億44百万円(同4億93百万円、2.6%減)。
不動産開発事業部門は、心斎橋SIビルの開発と売却などを通じて収益を計上、全体としては開発不動産の売却収入が減少したため、不動産の開発およびマネジメント業務における収益は33億64百万円(前期比57億1百万円、62.9%減)となり、これに不動産仲介収益等を加えた本部門の収益は、38億83百万円(同56億73百万円、59.4%減)。
住宅開発事業部門の分譲事業は、「サウスオールシティ」(大阪府堺市)など合計121戸を売上に計上した。その収益は62億71百万円(前期比51億42百万円、45.1%減)となり、その他収益を含めた本部門の収益は、63億38百万円(同52億24百万円、45.2%減)となったとしている。
総合デベロッパーに変身しているようだが、逆に危険性を孕んでいるともいえる。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 42,004 | 6,145 | 2,895 | -8,706 |
11年3月期 | 30,135 | 8,403 | 5,183 | 2,062 |
前期比 | 71.7% | 136.7% | 179.0% | |
12年3月期通期予想 | 29,000 | 6,500 | 3,400 | 2,000 |
通期予想/前期比 | 96.2% | 77.4% | 65.6% | 97.0% |
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