アイコン TOTO/3月決算  緩やかに回復中

同社は、国内では長引く円高やデフレ、失業率が依然高水準にあり、また、海外では先進国である欧米経済の回復が遅れているなど、景気の先行きに対する不透明感が払拭されるまでには至っていないとしている。
中国には5つ目の工場を福建省に建設するが、当年度の中国での業績は、売上高が361億1千1百万円、営業利益が76億1千5百万円。中国では、高級ブランドとしての地位とこれまでの事業基盤をさらに揺るぎないものにするために、現地メーカーも含め他社を圧倒する販売、サービス体制の強化をさらに推進した。また、中国国内の需要増に対応するため、工場の増設など積極的な生産・供給体制の強化を図っている。

販売面では、中国国内5ヶ所の直営ショールームやディーラーショールームなどを中心に、需要が旺盛な沿海部・内陸部での販売活動を強化した。広州の直営ショールームは、平成23年1月に場所を移転し、リニューアルオープンした。また、杭州、鄭州、重慶、深 の4都市には直営ショールームと同等規模のスペースを誇る代理店との協業による大型ショールームを新規オープンした。今後も主要都市へのショールーム展開を推進し、中国全土におけるTOTOブランドの認知向上に努めるとしている。
国内の需要は住宅着工件数に比例しており、ここまで落ちれば、海外にシフトするしかなかろう。
国内のウォシュレットの普及率は71.6%(内閣府調べ)
住生活グループのINAXに対抗して、同社はYKK及びダイケンと組み、共同フェアーなど開催して、住宅会社やリフォーム業者向けに売り込んでいる。
 

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期
421,929
6,589
7,339
878
11年3月期
433,557
14,014
13,855
5,115
前期比
102.8%
212.7%
188.8%
582.6%
12年3月期通期予想
445,000
12,000
13,000
8,000
通期予想/前期比
102.6%
85.6%
93.8%
156.4%

 
[ 2011年5月 2日 ]
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