富士通/3月期決算 売上高落としても営業利益大幅増
同社は事業環境について、世界経済は、欧米における失業率の高止まりや、欧州での緊縮財政、金融システム不安などが継続したものの、中国を中心とした新興国での需要拡大に牽引され全体としては緩やかな回復基調で推移した。
国内経済も、雇用情勢の改善や、設備投資の持ち直しが見られたほか、上半期を中心とした輸出の増勢が下支えとなり総じて緩やかな回復傾向にあったが、下半期には経済政策効果の一巡や、円高の進行など環境の厳しさが増すなか、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により足もとでの景気回復の趨勢にブレーキがかかり、先行き不透明感が高まっている。
ICT(=IT)投資については、上半期にはハードウェアを中心に回復の動きもあったが、全体としては投資に対し慎重な姿勢が続くなか、震災発生後の企業活動の停滞により投資案件の先送りや中止なども見られ当面は厳しい状況が続くことが懸念されるとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 4,679,519 | 94,373 | 71,146 | 93,085 |
11年3月期 | 4,528,405 | 132,594 | 107,885 | 55,092 |
前期比 | 96.8% | 140.5% | 151.6% | 59.2% |
[ 2011年5月 2日 ]
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