住生活グループ/3月決算 増収増益
同社は3月期までに、成長戦略の遂行や海外移転などによるコスト競争力の強化に取り組むほか、戦略投資としてサンウエーブ工業や新日軽の子会社化など、中期方針に基づく諸施策を着実に実行した。また、グループ内の重複部分の統合、相互活用によるシナジー創出に努め、その一環として連結子会社であるトステムとINAX他3社が合併することを決議した。
1、(トステム、新日軽、フレックス等の)金属製建材事業においては、フレームと複層ガラスを一体化した次世代ウィンドウ「サーモス」の発売や防音・断熱内窓「インプラス」のラインナップ充実と機能強化など、環境配慮型商品の提供を通じて拡販に努めたことに加え、新日軽の子会社化に伴う影響もあり、売上高は4,885億22百万円(前期比32.5%増)と大幅な増収、営業利益は工場再編などのコスト改善策が奏功し221億24百万円(前期比23.9%増)と増益を確保できた。
2、(トステム、INAX、サンウエーブなどの)水回り設備事業においては、収納面などに配慮したシステムキッチン「サンヴァリエ(リシェル)」の投入や清掃性を訴求した高級タンクレストイレ「サティス」の提案活動などに取り組んだことに加え、サンウエーブ工業の新規連結もあり、売上高は3,799億65百万円(前期比34.4%増)、営業利益は生産拠点の集約などのコストダウン活動が寄与し、130億12百万円(前期比55.3%増)と大幅な増収増益を確保することができた。
3、(INAX等の)その他建材・設備事業においては、木質内装建材の伸張などにより、売上高は1,596億67百万円(前期比2.9%増)と増収、利益面では事業のダウンサイジングなどの取り組みが奏功し35億84百万円(前期は13億65百万円の営業損失)と黒字転換した。
4、(ホームセンター「トステムビバ」等の)流通・小売り事業においては、太陽光発電やエコトイレを採用した環境配慮型店舗「スーパービバホームちはら台店」をオープンするなど新店効果から、売上高は1,428億28百万円(前期比6.4%増)と増収だが、営業利益は20億15百万円(前期比48.0%減)と新業態展開の先行投資負担もあり減益となった。
5、住宅・不動産他事業においては、住宅投資や不動産市況に支えられたことから、売上高は575億0百万円(前期比10.8%増)と増収、営業利益は収益構造の再構築に努めたことなどにより23億73百万円(前期は10億77百万円の営業損失)と黒字転換した。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 982,606 | 25,983 | 27,857 | -5,331 |
11年3月期 | 1,214,939 | 40,409 | 39,160 | 15,779 |
前期比 | 123.6% | 155.5% | 140.6% |
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