日本タングステン(上場、福岡)/3月決算 回復途上
同社は今期について、震災の影響が残る中、生産回復の遅れや消費の低迷が予想され、一部では復興需要が見込まれるものの、先行きの見通しが立ちにくい状況となっている。特に、自動車産業等においては、震災の影響で部品調達が滞っており、生産縮小の長期化が懸念される。
こうした中、コアプロダクツであるNTダイカッター及びHDD用磁気ヘッド基板は更なるシェアの拡大に努め、液晶・二次電池用の超硬合金製ロングツール及び原子力・医療用の樹脂タングステンシートは、受注促進活動を積極的に行い、売上の拡大を図る。
また、中国事業においては、重電用電極製品及び産業機器の拡販や、タングステン線の中国子会社への製造移管及び拡販を進める。
業績に影響を及ぼす課題としましては、タングステンや銀などの原材料価格が急騰しており、販売価格の是正や更なるコストダウンに取組み、原価率の改善を推進するとともにアジア市場を中心とした海外販路の拡大に全力で取り組むとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 8,705 | -339 | -305 | -289 |
11年3月期 | 11,806 | 160 | 242 | 351 |
前期比 | 135.6% | |||
12年3月期通期予想 | 14,200 | 340 | 450 | 520 |
12/3予想/11/3期比 | 120.3% | 212.5% | 186.0% | 148.1% |
[ 2011年5月12日 ]
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