アイコン 高松コンストラクショングループ/3月決算

同社は、建設業界について、住宅投資に明るさが見え始めたものの、企業の設備投資は依然低水準にとどまり、公共投資は引続き減少傾向に歯止めがかからないなど、受注環境は極めて厳しいものとなっている。
このような市場縮小時代が続くなかで、選択した分野に限られた経営資源を集中的に投下することが、当面の経営課題であると認識し、髙松建設グループについては、これまで構築してきたビジネスモデルを基本に原点回帰して、その強化を図り、青木あすなろ建設グループについては、事業領域の再編・統合により選択と集中を推進し、経営基盤の再構築を進めた。

その結果、当年度の業績については、受注高は1394億14百万円(前期比▲10.6%減)となり、売上高は1393億22百万円(前期比▲17.0%減)となった。
利益については、売上高が減少する状況において、原価管理の徹底による工事利益率の改善や、子会社の再編を含めたグループ全体の経営資源の有効活用による効率化を図るなど、利益確保に努めたとしている。

同社は、資産活用建設事業から始まり、M&Aにより数多くの建設企業群を抱えるに至っている。今日の不況の中で、時々の建設業のあり方を模索しながら最大効率値を目指している。建設業にありながら生き残りや利益の面からは見習うべきところが多々である。
 

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期
167,926
7,768
9,333
3,527
11年3月期
139,322
6,823
8,478
3,843
前期比
83.0%
87.8%
90.8%
109.0%

 
[ 2011年5月13日 ]
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