アイコン フィリピンカジノ進捗中 パチスロのユニバーサルエンターテインメント/3月決算 

フィリピン夜景同社の本業であるパチスロ機「ダイナミックサンダーV」は今期15万台販売予定。
また、同社グループが筆頭株主として約19.7%の株式を保有するウィン・リゾーツ社(米社)は、ラスベガスおよびマカオにおいて、ハイエンド向けのカジノリゾートの展開を行っている。

マカオのカジノ市場は、成長著しい中国経済に支えられ、2010年は年率約57.5%増と驚異的な成長を遂げ、足元の2011年3月の月間カジノ売上も過去最高の約200億パタカ(約2,200億円相当、前年同月比約48%増)になるなど引き続き活況を呈している。
一方、ラスベガス・ストリップ地区の市場環境は、2010年の年間カジノ売上高が前年の年間カジノ売上高を上回るなど底打ち感がみられるが、まだ、本格回復には至っていない。

米国NASDAQ市場に上場される同社の株価は、平成23年5月18日時点で146.86米ドルであり、同社グループ持分の時価相当額は、約2,900億円となっている。

また、同社グループがフィリピンで推進するカジノ・ホテル・リゾートプロジェクト『マニラベイリゾーツ』については、平成20年のプロジェクト用地の取得以降、経済特区(ツーリズム・エコゾーン)への認定や、外資100%企業によるカジノ事業の運営認可等法制面での問題をクリアし、プロジェクトを有利に進める条件が整った。
同社グループは、観光資源豊かで魅力あふれるフィリピンにおいて、経済発展著しい中国を始めとしたアジア地域からの多数の旅行者を魅了するカジノ・ホテル・リゾートの展開をはかるため、準備を進めているとしている。

 

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期
39,526
5,343
1,151
18,626
11年3月期
45,019
5,264
6,643
4,468
前期比
113.9%
98.5%
577.2%
24.0%
12年3月期通期予想
52,000
11,600
11,400
8,500
12/3予想/11/3期比
115.5%
220.4%
171.6%
190.2%

同社の2011年3月期連結の自己資本は1,208億54百万円(同率86.4%、総資産1,399億46百万円)、当自己資本よりウィン・リゾーツ社の持分株価総額2,900億円を算入すれば、自己資本は3倍増(3,754億円)に膨れ上がる。なお、同社は連結で投資有価証券を354億52百万円計上している。
 
膨大な含み資産をどう評価するか 株価は2,755円(19日終値)である。
[ 2011年5月20日 ]
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