鹿児島ラーメンのヒガシマル(上場、鹿児島)/3月期決算 頑張れ
水産事業は、鮮魚市況の低迷や赤潮被害等により魚類飼料は低調であったが、エビ飼料が好調に推移したことなどにより、売上高は68億40百万円と前期と比べ2億17百万円(3.3%)の増収となった。 部門の営業利益は2億56百万円。輸入原材料は中国など新興国の輸入量が増大していることに伴い取引価格が上昇し、また、燃料及び資材等も値上がったが、鮮魚市況の低迷により価格転嫁ができなかったことなどにより前期と比べ40百万円(▲13.5%)の減益となった。
食品事業は、9月に新商品「カップ皿うどん」を発売し、皿うどんや棒状ラーメンは伸んだが、そうめんや即席麺などは低価格競争の影響により低調であったことから、売上高は15億66百万円と前期と比べ2百万円(△0.1%)の減収となった。部門営業利益は72百万円。油脂及び資材等が値上がりしたことなどにより前期と比べ23百万円(▲24.6%)の減益となったとしている。
同社は、過去、日清食品の即席麺を長い間OEM供給していたが、契約を解除して独自ブランドの「鹿児島ラーメン」などの即席麺の生産を行っている。残念ながら、後発メーカーとして取り扱ってくれるスーパーなどがまだまだ少なく、価格も買い叩かれているようである。因みに某ディスカウントスーパーでは即席麺5パック入りが「うまかっちゃん」の場合300円を超えているが、「鹿児島ラーメン」は200円で販売されている。マスコミに何回も登場するような手法が必要であろう。
水産事業に関しては、国民の生活は後回しの菅違い政権により消費不況は更に深まり、外食離れから、高級魚の価格が軒並み下がり、大衆魚まで値下がっている。そのため養殖業者は悲鳴を上げており、連れて同社も苦戦している。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 8,192 | 197 | 246 | 85 |
11年3月期 | 8,407 | 86 | 87 | 61 |
前期比 | 102.6% | 43.7% | 35.4% | 71.8% |
12年3月期通期予想 | 8,655 | 63 | 56 | 13 |
12/3予想/11/3期比 | 102.9% | 73.3% | 64.4% | 21.3% |
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