アイコン イフジ産業(上場、福岡)/3月決算 調達原価高

同社は食パンメーカーや菓子業界などへ液卵を主に販売している会社であるが、販売環境については、大手製パンメーカーへの販売が好調だったこともあり、販売数量が、前年同期に比べ6.1%増加した。売上高は、販売数量の増加や鶏卵相場(東京M基準値)の平均(4~3 月)が前年同期間に比べ0.4%(約18円)高く推移したことから、液卵売上高は95億07百万円(前期比14.2%増)。また、加工品売上高は、4億43百万円(前期比3.1%減)、その他売上高は4億64百万円(前期比10.8%増)となった。この結果、合計売上高は、104億16百万円(前期比13.2%増)となった。

当事業の原価である購買環境は、鶏卵の需給・価格安定を目的とした「成鶏更新緊急支援事業」に始まり、夏場の猛暑の影響で採卵鶏が23.8万羽(農林水産省発表)減少したことに加え、冬場の急な寒波到来により鍋料理等に使用する卵の需要が増加した後、西日本を中心に全国的な鳥インフルエンザの発生により採卵鶏が防疫措置により109.4万羽(農林水産省発表)減少するなど、鶏卵需給がタイトに推移、鶏卵相場は高止まりとなり原料買付単価が上昇した。この結果、営業利益は5億38百万円(前期比36.3%減)となったとしている。

 鳥インフルの影響を受け調達コストが上がってもなかなか販売価格を上げられないようだ。
 

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期
9,494
873
869
464
11年3月期
11,742
705
712
282
前期比
123.7%
80.8%
81.9%
60.8%
12年3月期通期予想
11,318
677
669
305
12/3予想/11/3期比
96.4%
96.0%
94.0%
108.2%

[ 2011年5月20日 ]
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