中央ビルド工業/3月決算
同社は足場などの仮設資材メーカーである。
1、 仮設機材販売は、平成21年6月施行の労働安全衛生規則の改正に伴う安全仮設機材の特需は一服感があり、既存製品もリース業者の購買意欲は低調で、売上高22億20百万円(前期比28.0%減)と大巾な減収となった。
2、 仮設機材賃貸は、景気悪化に伴う工事の延期・中止、政府方針による公共事業の凍結など大型現場や工事量の減少の影響を受け、売上高23億31百万円(前期比1.5%減)と減収となった。利益面では、機材センター経費のコスト削減等を実施したが、貸付単価の下落による減収をカバーしきれず大巾減益となった。
3、 開発営業は、平成22年度に新たに立ち上げた開発事業部門は、従来の建設分野向けの足場以外の取組みを目的にスタートした。電力業界、造船業界向けの足場についてはある程度実績が出来た。当事業年度は新商材としてLED、ソーラーパネルを利用したエコ関連商品の販売・レンタルに取組んだが取組み案件の延期、中止等があり思うような結果を上げることが出来ず、売上高4億37百万円(前期比134.1%増)にとどまり、しかし乍ら、収益面では期初計画比未達となった。
4、鉄構営業は、主要客先である旭化成ホームズからの受注は順調に推移していたが、東日本大震災により同社への出荷が延期となった事により、当社の取扱棟数も前事業年度より減少となった。売上高は鋼材の値上げ分が売上高に反映し29億77百万円(前期比5.7%増)となった。次期もコスト削減、経費の削減等を更に進めると同時に主力の旭化成ホームズ向け商内に加えて、他の商材追求が必要と思われるとしている。
なお、今期の予想数値には、大震災の影響は考慮していないとしている。どっちに転ぶか。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 8,455 | 774 | 685 | 396 |
11年3月期 | 7,967 | 341 | 271 | 142 |
前期比 | 94.2% | 44.1% | 39.6% | 35.9% |
12年3月期通期予想 | 8,509 | 442 | 370 | 214 |
12/3予想/11/3期比 | 106.8% | 129.6% | 136.5% | 150.7% |
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