アイコン 大同メタル工業の工場からメッキ処理水が8,000㍑漏れ出る

愛知県は23日、同県犬山市の自動車部品製造会社「大同メタル工業」(本社・名古屋市)犬山事業所で、有害物質を含む強酸性の廃液が地下に漏れる事故があったと発表した。
 県は敷地内や事業所周辺の井戸水を採取するなどし、汚染の状態などを調べている。
 県環境部によると、漏れたのは自動車部品などをメッキ処理した後に出る廃液で、高濃度の鉛やフッ素、ホウ素などの有害物質が含まれている。特別管理産業廃棄物として処理するため、事業所内のコンクリート製貯蔵槽で保管していた。

同社によると、今月17日から20日までの間、最大8000リットルが漏れたとみられる。担当者が20日夜、廃液が減っているのに気付き、21日に貯蔵 槽を空にして調べたところ、底が一部破損しているのが確認されたという。貯蔵槽内部には耐酸性の処置が施されていたが、長年の使用で劣化したらしい。
 同社は、廃液で汚染された土の除去を進めており、「地域住民や関係者に深くおわびするとともに、再発防止に万全を期したい」としている。

<大同メタル工業の発表分>

 当社犬山事業所(所在地:愛知県犬山市)内の排水処理施設から、金属物質を含むメッキ処理後の汚染水が
浸透するという事故が発生いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。


1. 発生日時
平成24年2月17日(金)から20日(月)の間
2. 発生場所
当社 犬山事業所 愛知県犬山市大字前原字天道新田1番地5
3. 概要
犬山事業所に設置している排水処理施設内の貯蔵槽より、重金属を含むメッキ処理後の汚染水の一部が浸透する事故が発生しました。浸透した汚染水は最大で約8,000リットルと想定され、事故の原因は貯蔵槽の経年変化でのひび割れによるものと思われます。
ご参考:汚染水には、鉛、フッ素、ホウ素等の重金属を含んでおります。
4. 被害の状況
2月20日の事故発見後、直ちに汚染拡散防止措置を講じ、現時点では、汚染水の浸透は完全に停止しており、施設外および敷地外への浸透は確認されておりませんが、引続き調査を実施しております。また、関連法規に基づき、犬山市、愛知県に報告し、本日(2月23日)に愛知県による現地立ち入り調査が実施されました。
今後、調査結果等詳細が判明次第、ご報告いたします。
5.業績への影響について
今回の事故による当社グループ業績への影響につきましては、現時点では不明でありますが、今後業績に重大な影響を与えると判明した場合には速やかにお知らせいたします。
地域住民の皆様をはじめ、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、今後、このような事故が発生しないよう再発防止に万全を期してまいります。
以 上 

メッキ処理水は有害な重金属を多く含んでおり、この間、ひび割れから徐々に漏れ出ていたものと思われ、地下水への影響が懸念される。地域一帯の地下水の長期にわたる検査が必要となろう。

[ 2012年2月24日 ]
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