アイコン 全日空のボーイング787型ドリームライナーに不具合/ボーイング社   

米航空機大手ボーイングは22日、最新鋭中型機「787ドリームライナー」の一部胴体に不具合が見つかった問題(2月6日発表、短期的には運行に支障 はないとしている)について、これまで生産したおよそ55機すべてが、同様の欠陥を抱えている可能性があるとの見解を示した。

ボーイング商業航空機部門のジェームズ・アルボー最高経営責任者(CEO)は、記者団に対し「これまで生産したおよそ55機すべてに欠陥が生じている可能性がある」と述べた。その上で、問題は「解決可能」とした。

また「機体の改修に取り組んでいる」とし、「すでに納入した機体については、安全上の問題や飛行への障害はない」と述べた。

飛行機

 

ボーイングが、これまで生産したドリームライナー55機のうち納品したのは5機のみで、そのすべてが全日本空輸(ANA)向けとなっている。

ANAは、ボーイングから安全上の問題はないと通知されたことを明らかにするとともに、5機すべてに関して運航に支障はないとしている。

ボーイング787型機は、部品の不具合や設計変更が相次いたことで知られている。世界で最初に787の導入を決めた全日空(ANA)は、当初は2008年の北京五輪に向けて導入する考えだったが、実際に初号機の引き渡しを受けたのは2011年秋のことだった。

<これまでの787型機の問題>
1月21日に就航したばかりのANAの羽田-フランクフルト便では、すでに2回欠航している。1月26日にはフランクフルト発のNH204便でフラップの不具合が見つかって欠航。1月30日の羽田発NH203便は、飛行機を監視するためのソフトウェアに不具合があったとして欠航になっている。ただし、同社では、この2つのトラブルは、航空機のトラブルの中では、比較的小規模なものだと見ている。
 
2月14日、山口宇部空港で、全日空(ANA)の最新鋭機・ボーイング787-8型機にエンジンの不具合を示すランプが点灯し、午前10時発羽田行き694便が欠航した。同型機は3日にも山口宇部空港でスピードを制御する補助翼の不具合が見つかっていた。

飛行機も初期型のトラブルは付き物だが、787型機は生産も大幅に遅れ計画通り行っておらず、何かこうしたトラブルがいくつも重なると、いつか大きな事故に繋がるような気がして心配である。

ボーイング社はこれまでに800機受注、今後は月産10機としている。

[ 2012年2月23日 ]
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