総額は５０億円規模に上るとみられ、同社は取引を担当していた社員らから事情を聴くとともに、親会社電通の連結決算修正の可能性も視野に実態解明を進めている。

　関係者によると、電通ワークスは１０年以降、複数回にわたり、顧客からＬＥＤ照明を受注したとして、都内のＬＥＤ開発会社やＬＥＤ照明販売会社などに商品を発注、前渡し金を支払った。
開発会社などは顧客に金を振り込み、顧客から電通ワークスに還流。同社は正規の取引として売り上げを計上していた。

電通ワークスの調査では、伝票や納品書は存在しているものの、実際には商品の製造、納品を伴わない架空循環取引だった疑いが浮上している。
同社は１１年３月期決算で貸倒引当金約１１億３千万円を繰り入れたが、損失はさらに膨らむ可能性があるという。
　　同社は、大量の在庫を抱え約６０億円の損害を被った取引について、それまでの循環取引で発生した損失の辻褄合わせのために 計画された可能性があると見ている。
「取引の担当者が不正に関与したことはない。脇が甘かったとしか言いようがないが、不正取引に巻き込まれたとみている」としている。以上参照：時事通信

同社は、２１日３月期の業績予想をピュブリシスグループ株式の売却により、連結では約21億円、個別（単体）では約217億円の売却益を計上することに伴い、売上高：1兆4,053億円、営業利益：318億円、経常利益405億円、当期利益：380億円(前期比117.5%増)と修正したばかりであった。　
しかし、今回の循環取引により再度修正を求められ、下方修正することになる。
それにしても昨年３月期当問題により１１億３千万円を貸倒れで引き当てており、何故、こうした事態に陥ったのか、問題を先送りにしていたのか、さっぱりわからない。

電通は王国と称せられ、日本のメディアを広告=金で支配しており、今やその勢いは世界に向けられている。
AKBのジャカルタ公演の「日本ポップカルチャーフェスティバルinジャカルタ」も経済産業省から電通が仕事を受け大成功させている。