アイコン 戸田建設/3月期 真赤々 工事繰越残付き

同社の当期の営業損益は、主要事業である建設事業が依然として厳しい受注環境下にあり、手持工事の採算見込の回復が進まず、工事損失引当金を47億円積み増した。

また、不動産事業において、販売用不動産の評価損を73億円計上した結果、売上総利益率が3.1%と前期比3.7ポイント低下し、売上総利益は151億円(前期は305億円)となった。
一方、販売費及び一般管理費については、債権回収による貸倒引当金の戻入3億円等により231億円と前期比6.6%減少したが、売上総利益の落込みをカバーしきれず、営業損失は▲79億円(前期は57億円の営業利益)となった。
 
経常損益については、受取利息及び受取配当金等は増加したものの、貸倒引当金を繰り入れたことにより営業外損益は悪化し、▲66億円の経常損失(前期は72億円の経常利益)となった。
 
また、当期純損益については、特別損失に投資有価証券評価損33億円及び減損損失24億円等を計上したことや法人税率引下げに伴う繰延税金資産の取り崩しによる税金費用の増加により、▲198億円の当期純損失(前期は35億円の純利益)となったとしている。
 
1、建築事業の売上高は、3,741億円(前期比4.2%増)、セグメント利益(営業利益)は35億円(前期比71.1%減)となった。
個別の受注高は、海外工事が前期比67.5%増加して18億円となったが、官公庁工事(国内)は前期比▲37.9%減少して492億円にとどまったため、全体としては前期比▲9.1%減の3,294億円となった。
 
2、土木事業の売上高は、1,046億円(前期比24.1%増)、セグメント利益(営業利益)は13億円(前期は▲7百万円のセグメント損失)となった。
個別の受注高は、民間工事(国内)は前期比30.0%増加して198億円となったが、官公庁工事(国内)が前期比▲19.4%減少して536億円となり、全体(海外含む)としては前期比
▲10.2%減の738億円となった。
 
3、不動産事業の売上高は、145億円(前期比6.3%増)、セグメント損失(営業損失)は▲54億円(前期は18億円のセグメント利益)となった。
 
4、その他の事業の売上高は、13億円(前期比4.9%増)、セグメント利益(営業利益)は0.9億円(前期比1.8%増)となっている。
 
上が医療機関等などを念力で受注することから、下が他力本願になっているのであろう。
 
戸田建設単体の繰越工事残高
     /百万円
前期末
当期末
前期末比
土木  官公庁
119,431
95,607
-19.9
土木  民間
33,502
29,726
-11.3
海外
367
300
-18.2
土木計
153,300
125,633
-18.0
建築  官公庁
133,535
104,045
-22.1
建築  民間
320,833
332,895
3.8
海外
2,279
1,676
-26.4
建築計 
456,647
438,618
-3.9
官庁工事計
252,966
199,653
-21.1
民間工事計
354,335
362,621
2.3
海外
2,646
1,977
-25.3
合計
609,948
564,252
-7.5
開発事業
-
-
 
総合計
609,948
564,252
-7.5
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期
464,762
4,002
5,480
2,533
10年3月期
475,653
6,144
7,460
2,906
11年3月期
452,499
5,766
7,265
3,567
12年3月期
489,385
-7,994
-6,690
-19,872
前期比
108.2%
 
 
 
13年3月期予想
477,800
4,100
5,200
2,700
13年期予/12年期比
97.6%
 
 
 
12年3月期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
487,160
171,537
167,364
34.4%
 
[ 2012年5月15日 ]
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