アイコン 世界のカーナビ/PND/DA市場に関する調査/矢野経済研究所

矢野経済研究所は、「世界のカーナビ/PND/DA市場に関する調査結果 2012」を発表した。

スマートフォンとの連携で変化する乗用車向けテレマティクスサービスにより今後、ITサービス競争が激しくなると予想している。

 

【調査要綱】

矢野経済研究所では、次の調査要綱にて世界(日本、欧州、米国、中国)のカーナビ、PND、ディスプレイオーディオ(DA)市場の調査を実施した。

 1.調査期間:2012年3月~2012年6月
 2.調査対象:国内外のカーナビメーカ、ディスプレイオーディオ端末ベンダ、その他関連企業
 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談及び、電話・e-mail等によるヒアリングを併用

 <PND(Personal Navigation Device)・ディスプレイオーディオ(DA)とは>
   PNDとは持ち運びが可能な、低価格・機能簡略化されたカーナビ装置をさし、DAとはナビ機能をもたない、ディスプレイ(モニタ)とAV(AM/FMラ ジオ程度)機能を持つ車載装置をさす。DAは、リアビューカメラとの接続で駐車支援機能を、スマートフォンとの接続でスマートフォンのアプリ(ナビ、音楽 配信、SNSなど)機能を、利用できる。

 <テレマティクス(Telematics)サービスとは>
  自動車などにサービス端末を搭載し、交通情報や近隣店舗情報、音楽などの様々な情報(コンテンツ)をリアルタイムに双方向(サーバと端末間)でやりとりするサービスをさす


【調査結果サマリー】

◆世界のディスプレイオーディオ市場は、2015年に1,020万台と大台へ成長
  2015年の世界(日本、欧州、米国、中国)のカーナビ/PND/ディスプレイオーディオ(以下、DA)市場規模を5,580万台(メーカ出荷台数ベー ス)と予測する。内訳をみると、DAが大きく伸長し1,020万台と一千万台を越え、カーナビが1,850万台に拡大、一方、PNDは2,710万台に減 少する。

◆乗用車向けテレマティクスサービスは、オープンなネットワークへ移行
 自動車メーカー各社の閉じられたネットワーク内 で行なわれてきた乗用車向けテレマティクスサービスだが、スマートフォンの車載利用が始まること、外部のサーバとサービス端末を連携させるためのクラウド 環境が整備されてきたこと、の2つの変化により、今後はオープンなネットワーク上でサービスが提供されるようになる。
 乗用車向けテレマティクス サービス端末は二極化し、先進国向け自動車や高級車には自動車メーカーの構想に基づいたハイエンドなシステムが組み込まれ、新興国向け自動車や低価格車に はスマートフォン業界/IT業界のリードする簡易で低価格なシステム(DA+スマートフォン)が利用されると考える。自動車業界とスマートフォン/IT業 界の関係は「競合先であり協業先でもある」という形になると予測する。


【資料発刊】
 資料名:「2012年度版 乗用車向けITSテレマティクス市場予測-ITS調査VOL.2-」
 http://www.yano.co.jp/market_reports/C54100500

・(株)矢野経済研究所

[ 2012年7月25日 ]
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