ミューザ川崎天井落下事故/ゼネコンらに施工瑕疵損害請求訴訟/川崎市
川崎市は8月9日、川崎市幸区の音楽ホール「ミューザ川崎シンフォニーホール」が東日本大震災で天井落下などの深刻な被害を受けた問題で、建築主だった都市再生機構(UR)やゼネコンなど計8社に補修費用など計約20億5千万円の損害賠償を求め、横浜地裁に提訴した。
8社は安全性維持のため、つり天井を支える金具の強度などを設計通りにする必要があったのに怠り、全体の約7割のつり天井が脱落するなど建物に大きな被害を与えたとしている。
市は昨年春、被害調査委員会が調べた結果、つり天井を支える鉄骨の不足や壁の一部が切断されているなど設計図面と合わない部分が複数見つかったと公表していた。
市は昨年12月にも補修費用などの請求を求めたが、支払いを拒まれたため提訴に踏み切った。ミューザを本拠地とする東京交響楽団も近く慰謝料やチケット払い戻しなど損害賠償を求める。
平成25年3月29日
報 道 発 表 資 料
ミューザ川崎天井脱落事故に係る損害賠償請求の督促及び追加請求について
平成24年12月25日にミューザ川崎天井脱落事故に係る損害賠償請求を行いましたが、納付期限としていた平成25年3月25日までに支払いがなされないため、(2013年)3月29日、次のとおり、督促を行ないました。また、復旧工事の完了後に実施していたパイプオルガンの補修作業が完了し、それに要した費用が確定したため、3月29日、次のとおり、追加請求を行いました。
1 督促及び追加請求の相手先(前回請求時と同じ)
建築当時の役割
建築主、設計者、工事監理者:独立行政法人都市再生機構
工事施工者:清水建設、大成建設、安藤建設、日東紡音響エンジニアリング、(株)オクジュー
工事監理者:株式会社日東設計事務所
設計者、工事監理者:株式会社松田平田設計
2 督促
金 額 18億6,051万5,617円(前回請求額と同額)
督促期限 平成25年4月12日
3 追加請求
項 目 パイプオルガンの補修に要した費用
金 額 389万1,912円
納付期限 平成25年4月12日
4 合計請求額 : 18億6,440万7,529円
URやゼネコンは、津波並みに「想定を超えていた」との答弁書の提出はないだろう。

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