アイコン 有機ELベンチャーの(株)イー・エル・テクノ(福岡市)/破産開始決定

有機ELパネル開発製造の(株)イー・エル・テクノ(福岡市早良区百道浜3-8-33、代表:豆野和延)は2月19日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、卜部忠史弁護士(電話03-5408-6160)が選任されている。

負債額は約14億円。

同社は、大手メーカーがリストラした事業の研究者たちが集まり、2010年4月に設立された。熊本工場(熊本県合志市福原1‐36 セミコンテクノパーク内)で、有機ELパネル製造を成膜工程からモジュール組み立てまで行っていたが、開発資金が計画より大幅に超過、また一部販売製品も売れず、資金繰りに窮し、行き詰った。

同社は、国などからの助成金や投資ファンドから資金を集め、また金融機関からの借り入れにより、研究費や生産施設などが運営されていた。負債額のほかに5億1,242万5千円の資本金も紙切れとなった。

こうした研究開発は、産学官の下、日本の有機ELベンチャーを1ヶ所に集め、タイムスケジュールに基づき、開発に当たらなければ、何千億円も開発研究投資を行っているサムスンやLGなど韓国勢に勝てっこない。 国は、こうした企業に、助成金を出すくらいだったら、経営が軌道に乗るまで助成を続けるべきだ。出資も行い、上場させて回収すればよいことだ。

 税金のムダ金タレ流しのようでならない。

同社は「ガイヤの夜明け」や「ニュース7」で放送されており、同社の技術が確かなものならば、国が施設や技術を買い取り、大手メーカーなどに売却すべきだ。

「FVM大賞」受賞:フクオカベンチャーマーケット(FVM)協会(会長:鎌田迪貞 九州電力相談役)が、優れたビジネスプランと経営手腕により顕著な事業実績をあげた企業に対し、受賞企業のビジネス展開をさらに支援することを目的にした賞。(だが、同社に稼ぐ事業実績はほとんどなかった)

 

[ 2014年2月25日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索