アイコン 7月の貿易収支▲9,640億円の赤字 25ヶ月連続赤 輸出3ヶ月ぶり増

財務省が20日に発表した7月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は▲9,640億円の赤字となった。輸出が3ヶ月ぶりにプラスに転じる一方で、輸入も2ヶ月連続で増加し、市場予測を上回る赤字となった。
貿易赤字は25ヶ月連続で、1979年の統計開始以降、過去最長を更新し続けている。季節調整済の貿易赤字は前月比▲4.1%減と、6月に比べてわずかながら改善した。
(家電製品などは、今やほとんど日本の大手メーカーの海外工場から輸入されている。国内景気がよくなれば、その輸入量が増加する。結果、貿易収支は悪化する。現在そうした現象が生じ、貿易赤字が続いている)

<輸出は3ヶ月ぶり増加、対米自動車輸出は減少続く>
輸出は前年比3.9%増の6兆1886億円。数量ベースでは同0.9%増と、金額、数量ベースとも3ヶ月ぶりに増加した。ただ、伸び率は1ケタ台で不振が続いている。
英国向け自動車や中国向け金属加工機械が増加に寄与したが、対米自動車輸出は金額・数量ベースとも4ヶ月連続で減少が続いた。

品目別では、自動車(8.1%増)、金属加工機械(35.7%増)、科学光学機(9.8%増)などが増加
船舶(27.6%減)が減少した。

地域別では、米国向け輸出が前年比2.1%増と3ヶ月ぶりに増加。中国向け輸出は前年比2.6%増と16ヶ月連続で増加した。EU向けは同10.2%増と14ヶ月連続で増加した。
為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル101.73円で、対前年比2.9%の円安だった。

<輸入2ヶ月連続で増加、鉱物性燃料増が続く> 
輸入は同2.3%増の7兆1526億円。2ヶ月連続で増加した。数量ベースでは同▲0.4%減と2ヶ月ぶりに減少した。
原粗油(6.9%増)、液化天然ガス(7.4%増)、ナフサなどの石油製品(23.3%増)が増加に寄与した。
輸入原粗油単価は前年比9.8%上昇の7万1420円/キロリットル。ドルベースでは同6.7%上昇の111.6ドル/バレルだった(何か原油まで高買いさせられているようだ)。
参考、ロイター

[ 2014年8月20日 ]
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