アイコン サムスン電子/第3四半期(単期)も苦戦か

スマホの高級機種ではサムスンの前にアップルが立ちはだかり、中国の中価格帯では小米が、低価格帯ではレノボが。すでに低価格帯はレノボに先を越されてしまった。
今 回起死回生の「ノート4や」にしても、アップルのiPhone6の熱が冷めやらぬ時期に、予約注文を受け付け開始している。アップルのiPhone6にぶ つけた商材だろうが、時期が悪すぎるようでならない。デーンと構え、マスコミを総動員させて、アップル並みにこれでもかこれでもかと販売時期を醸成させ続 け、現実の「ノート4」を発表するくらいの器量が欲しいものだ。

オーナー会長が病気で、ボンボンに経営は完全委譲されているが、今後は、オーナー会長と常に比較され、2代目特有の事を急ぎすぎることにもなる。あせりは禁物だ。低・中・高級価格帯までフルでスマホ商材を持っており、それを可能とする生産設備も有している。しかし、下り坂になると、その生産設備が、利益を脅かすことになる。日本の携帯電話やTV業界がそうであったように。生産能力が年1億2,000万台に達するベトナム・イエンビンの携帯電話第2工場が、今年から操業を開始する。すでにスマホは一定領域まで進化してしまったことにより、誰でも生産できるものとなっている。(EMSの台湾勢に頼めば、アイデアだけで、ソフト開発から中国での生産・組立まで何でもやってくれる)
市場では、前門には虎(アップル)後門には狼(小米&レノボ&華為の中国勢)が徘徊している。
サムスン電子はTVなどの家電製品でも高い世界シェアを有している。バランス経営も必要だろう。日本の電機業界のように、一コケタラ、皆コケタでは始まらない。得意のTVは、第4四半期には、7月開催されたワールドカップのようイベントもなく、逆にその反動から、売り上げ増は厳しいとの見方もある。

韓国紙は業績低迷を次のように分析している。
サムスン電子の業績が急激に悪化した原因は複合的。まず、利益の70%以上を占めるスマホ事業で、需要予測と在庫管理に失敗したことが決定的。
サムスン電子はギャラクシーS3の発売当時、世界的な人気で品薄状態になった。このため、過去のモデルよりも高い販売目標を立て、あらかじめ大量生産した。しかし、ギャラクシーS4以降、販売台数の増加が鈍ったにもかかわらず、これまでの戦略を固守したため、在庫が急激に膨らんだ。
その上、サムスン電子は半年に1回のペースで戦略スマホを発売し、その間に中低価格のスマホも投入しており、モデル交代の間隔が短かった。新製品が相次いで発売される中、旧型モデルが売れずに在庫が増えたことが「爆弾」となってしまった。
サムスン電子は、在庫を減らすため、広告や補助金などのマーケティング費用を大幅に増やした結果、業績が急激に悪化したと指摘している。

(1ウォンは0.10465円)

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[ 2014年9月25日 ]
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