アイコン サムスン電子 営業利益前年比▲59.6%減7~9月期、前期比でも▲42.9%減

サムスン電子が7日に発表した7~9月期の営業利益(速報値)は4兆1,00億ウォン(約4,00億円)だった。前期(4~6月)の7兆1900億ウォンに比べ▲42.9%減、前年同期の10兆1,00億ウォンに比べ▲59.6%減となった。
同社の営業利益が5兆ウォンを下回るのは2011年10~12月期以来となった。
7~9月期の売上高は、47兆ウォン(約4.7兆円)、前期比▲10.2%、前年同期比▲20.4%減少した。
低価格帯スマホ領域で、中国のレノボが本年第2・四半期に世界一になったと発表されていた。これまで、ハイエンド、中価格帯・低価格帯の全領域でサムス ンは世界市場でナンバー1であった。利益率の良いハイエンド領域はアップルが追撃しており、中価格帯以下は、中国の小米科技などが中国勢が巨大市場の中国 内で販売台数を伸ばしている。

中国レノボは、2005年にIBMのPC事業を17億5千万ドル(現在価で約1900億円)で事業買収している。さらに、今年1月、IBMの低価格サーバー事業を21億ドル(現在価で約2200億円)で買収契約、グーグルからモトローラのスマホの製販部門を29億1千万ドル(現在価で約3100億円)で事業買収を発表している(米当局の承認待ち)。

サムスンは、中低価格帯で価格競争に巻き込まれており、営業利益を大きく落とす原因となっている。旧製品の在庫処理を痛手となっている。これまでのようにスマホ市場は急成長しておらず、伸びは鈍化し続けるが、サムスンは集積回路・液晶等の巨大工場をいくつも所有しており、そこからも生じていた利益が逆に社内での需給バランスを崩し剥離していく可能性すらある。ノート4エッジに命運がかかりそうだ。

 

[ 2014年10月 7日 ]
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