アイコン ソニー待望のPS4中国販売解禁 救いの女神が微笑むか

PS4ソニーのゲーム子会社、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は11日、中国市場で来年1月11日から、据え置き型ゲーム機「プレイステーション4」を発売すると発表した。
価格は2,899元(約56,000円/19.312円)。
9月29日にマイクロソフトが発売開始した新型ゲーム機「Xbox One」(3,699元~)に比べると2割以上も安い。

上海の自由貿易試験区の規制緩和を受けての参入で、米マイクロソフトに続く。ソニーはやっと実現した巨大市場への参入で、好調なPS4の販売に弾みをつける。

ソニーは5月に上海市政府系のメディア大手、上海東方明珠集団と自貿区内に合弁会社を作ることで合意し、中国のネット業界で経験を積んだソニー出身者をSCEが雇い入れるなどして準備を進めてきた。「PS4」の世界販売は好調で、昨年11月の発売以来1千万台を超えている。
中国の調査会社、アイ・リサーチによると、これまでオンラインゲームしかなかった中国のゲーム市場は13年で891億6千万元(約1兆7千億円)と巨大。中国の成長戦略の中核に位置づけていたスマホ不振にあえぐソニーにとってPS4は復活の切り札となる可能性が高い。
同時に携帯型ゲーム機「プレイステーションVita」も1,299元で発売する。
11日夜から、上海のソニー・ストアや家電量販店で予約による受け付けを開始した。

中国ではゲーム機だけでなく、ソフト販売も当局の認可が必要で、殺人や女性の肌露出を表現したゲームソフトの販売は制限される。
ゲーム機販売の要となるソフトでは、スクウェア・エニックスが人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズをPS4向けに提供することを表明している。中国のソフト会社25社を含む70社がPS4などに向けにゲームを開発する意向を示しているという。

中国でのPS4の価格を日本円に換算すると5万円を超え、国内の3万9,980円より割高だが「価格はそれぞれの市場特性に応じて戦略的に設定している」(SCE広報)としている。
中国は、車に見られるようにディラーが利益を貪る国。BMWは米国価格の2倍で売っても、金持ちの見栄で買うお国柄。(11月のBMWの世界販売は6.2%増の15万8,953台だったが、中国市場が牽引している)
それも先行したライバルのMSのX-boxはレノボなどと提携し、すでに全国4000ヶ所に体験コーナーを設けたとされるが、まだ10万台しか売れていないという。販売競争はこれからが本番となる。

中国では、青少年に悪影響があるとして、2000年からゲーム機の販売を禁じていたが、今年1月から上海の自由貿易区に限ってゲーム機の販売を解禁した。これにより、ソニーや任天堂、マイクロソフトなどゲーム機メーカーの参入が可能になっている。
 中国では、中国特有の模造品=海賊機のPS4が蔓延しているが、本物との違いと待ち焦がれたユーザーも多く、13億人がいる中国、一人っ子政策と甘やかしており、所得も増加し、宣伝次第では、ソニーの業績を水面下から押し上げる可能性が高い。
実際、中国のPCやスマホによるゲームユーザーは5億人(中国出版工作者協会+IDC)とされている。

 

[ 2014年12月12日 ]
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