アイコン セキュリティーメガネ「プライバシーバイザー」開発/越前功教授・前澤金型ら

プラスチック射出成形金型製造の前澤金型(本社:福井県鯖江市石田上 町、前澤利子社長)など同市内の眼鏡関連企業が、国立情報学研究所の越前功教授らと連携し、意図しないカメラへの映り込みによるプライバシー侵害から身を 守る眼鏡「プライバシーバイザー」の開発を進めている。
人物特定につながるカメラの「顔検出」機能をブロックする仕組みで、3Dプリンターを活用して試作品を手掛けた。
夏までに商品化を目指し、情報セキュリティー先進地の欧米を中心に販売展開する方針。商標登録は済ませており、海外特許も出願している。

越前教授によると、カメラ付き携帯端末の普及で、交流サイトのフェイスブックには全世界で一日約3億5千万枚の写真が投稿されている。
こうしたサイトでは、通行人らが偶然映り込むケースもあり、画像管理ソフトなどに搭載されている「顔認識」システムを使うと、個人の特徴を識別して人物を特定することができる。
欧米では、被写体の位置情報などが本人の意図しないまま公開されたり、個人が特定されたりするプライバシーの侵害が問題視されているという。

<仕組み>
越前教授は、顔認識の前段階となる顔検出を阻害すれば、個人の特定を防げると考えた。カメラの顔検出機能は、くぼみがある目周辺の低輝度部分と、鼻周辺の高輝度部分を認知することで顔の位置を把握する。
このため、外光を眼鏡前面のフィルターで反射させて光を飛ばすことで、目と鼻周辺の輝度を崩すアイデアを考案した。

実際の眼鏡製造は県眼鏡協会を通じて前澤金型をはじめ、資材商社のニッセイ(本社:鯖江市田所町)、ユニックス(本社:同市神中町2丁目)など眼鏡関連企業に依頼した。
外光を反射させるため、通常の眼鏡とはフロント下部の傾き方や、テンプル(つる)と鼻当ての大きさを変える必要があった。

商品デザインは、建築家の安藤毅さん(東京)、片方聰さん(神奈川)が担当。難しい試作に対応するため、3Dプリンターを活用した。
前澤金型の玉田隆則取締役は「素早く新しい型のフレームを試作でき、掛け心地や強度を追求できた。材料のロスが少なく、コスト削減にもつながった」と話す。
越前教授も「眼鏡産地のメーカーの協力で、画期的な商品ができそう」と喜んでいる。

以上、報道
深夜の赤外線付防犯カメラにも対応するのだろうか。

セキュリティーメガネ「プライバシーバイザー」

[ 2015年3月21日 ]
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