原油価格 再度下げ基調突入か
米国の原油・シェールオイルの生産は、これまで価格下落により減少が続いていた生産リグの減少が、60ドル前後まで回復し、6月は3基にとどまった。今後、大型の開発リグが稼動し、今年はこれまでの最大の生産量になる見通しを米エネルギー省は発表している。
イラン原油の輸出再開、シェールオイルの世界への生産拡大など、今後大きく値上がりする要素は少ない。ただ、シェールオイルは安くなったとはいえ採算性の問題もあり、今回のように稼動リグの半減などにより生産調整されることから、下げも限度がある。
1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に反落した。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の8月物は前日比2.51ドル安の1バレル56.96ドルで取引を終えた。
通常取引後の時間外取引で一時56.68ドルまで下落し、期近物として5月28日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付けた。
週間の米石油在庫統計を受けて、需給の緩みが意識され原油の売りが優勢となった。
エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して前週比で増えた。原油需給が緩んだ状態が続くとの見方が強まった。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国が、このところ増産しているとの思惑も原油の売りを誘ったという。
ガソリンとヒーティングオイル(経由)はそれぞれ下落した。
日経平均とNYダウほか
2日9時10分現在
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208.32円
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20,537.64円
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対ドル円
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123.29円
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対ユーロ円
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136.08円
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1日NY市場
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ダウ平均
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138.40$
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17,757.91$
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WTI原油先物
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56.94$
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[ 2015年7月 2日 ]
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