イビデン 第2四半期 増収増益 VWなど排ガス触媒DPE+SCR今後に期待
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同社は第2四半期について、次のとおり説明している。
<電子事業>
パッ ケージ事業は、パソコン向けパッケージ基板は、パソコン市場の低迷及び在庫調整の影響を受けたことにより、前年同期に比べて、売上高は減少したが、スマ ホ・タブレット用パッケージ基板において、市場の成長に減速傾向がみられたものの、新製品が堅調に推移した結果、売上高が大きく増加し、パッケージ事業全 体の売上高は前年同期に比べて増加した。
マザーボード・プリント配線板事業は、市場成長の減速にともなう企業間競争の激化により、前年同期に比べて売上高は減少した。
以上により、電子事業の売上高は768億60百万円となり、前年同期に比べて2.6%増加した。同事業の営業利益は各種の改善が進み69億67百万円となり、前年同期に比べて115.7%増加した。
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<セラミック事業>
ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)及び触媒担体保持・シール材は主要市場である欧州及び北米の自動車市場が拡大したことにより、前年同期に比べて売上高は増加した。
NOx浄化用触媒担体(SCR)は、自動車用途製品においては、排ガス規制が端境期であり、また、定置用途製品においては、中国での脱硝触媒向け投資が減少したことにより、前年同期に比べて売上高は減少した。
特殊炭素製品は、厳しい市場環境の中で拡販に努めたことにより、前年同期に比べて売上高は増加した。
以上により、セラミック事業の売上高は528億25百万円となり、前年同期に比べて6.4%増加した。同事業の営業利益は、主力であるDPFの商品構成の変化及び売価下落の影響等により、28億67百万円となり、前年同期に比べて▲28.8%減少した。
以上、
欧州は、ディーゼル神話が浸透しており、自家車用も半分超がディーゼル車、VWも基準をクリアした現在の排ガス規制車を販売するしかなく、今後考えられる問題車の特別値引きのよる買替需要(対象ドイツ240万台、特別値引が欧州全体に拡大されれば850万台が買替需要の潜在台数となる)が大幅に増加するものと見られ、また、欧州の他社のディーゼル大衆車も走行テストでは問題があるとされ、排ガス除去を強化することが今後求められ、同社のDPEやSCRのニーズはますます高まるものと見られる。
また、米国メーカーもディーゼル指向が一部にあり、トラックなども同社の排ガス除去装置のニーズが、ますます高まるものと見られる。
VWは、排ガス問題を抱えながら、9月の欧州では販売台数は微増と報告されており、規制強化、厳格化で、同社製品のニーズは大きく増加するものと見られる。
スクロール→
決算方式
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日本基準
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IFRS
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米基準
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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率
|
経常利益
|
株主利益
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15/3期Q2
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150,561
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9,372
|
6.2%
|
11,996
|
7,316
|
16/3期Q2
|
158,200
|
12,306
|
7.8%
|
12,873
|
11,475
|
16Q2/15Q2比
|
5.1%
|
31.3%
|
|
7.3%
|
56.8%
|
16/3期予想
|
330,000
|
27,000
|
8.2%
|
25,500
|
18,500
|
16期予/15比
|
3.8%
|
3.7%
|
|
-18.6%
|
-3.2%
|
15/3期
|
318,072
|
26,039
|
8.2%
|
31,314
|
19,107
|
14/3期
|
310,268
|
23,442
|
7.6%
|
28,401
|
17,479
|
13/3期
|
285,946
|
5,419
|
1.9%
|
10,890
|
2,232
|
[ 2015年10月31日 ]
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