アイコン 韓国産T-50型機 曲芸飛行中墜落/インドネシア

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韓国はインドネシアへの武器販売で力を注いでおり、T-50機(=FA-50、5割以上が米パテント)を2011年5月に16機を4億ドルで輸出している。韓国産次世代戦闘機ともされるK-FX機も20%開発費用をインドネシア側が負担する共同開発案件となっている。

T-50型機は、韓国がインドネシアへの輸出時、米国はインドネシアが中国とも親しく、またイスラム国であるため技術流出を恐れ、元来搭載されている軍事用レーダー機能を許可せず、当機は通常周波数での使用となっている。

  インドネシア空軍が、運用中の韓国産T-50高等訓練機1機が12月20日、現地で墜落し、パイロット2人が死亡したと、インドネシア空軍当局が明らかにした。

  イ ンドネシア空軍のバダルマント報道官は「ジョグジャカルタのエアショーに参加したT-50が空港付近の住宅街に墜落した」とし「パイロット以外に地上では 人命被害はなかった」と伝えた。墜落の原因に関し、バダルマント報道官「まだ結論を出すのは早い」と言及を避けた。
  この日の事故は特殊飛行チームの曲技飛行中に発生した。

  インドネシアは輸入した16機のうち8機を特殊飛行チーム「ブルーイーグル」の曲技飛行用として使用している。

  韓国の輸出元である KAIが、米ロッキードマーチンの技術支援を受けて開発したT-50は超音速を出せる世界唯一の訓練機。インドネシアの16機を含め、イラク・フィリピン・タイなどに56機を輸出している。KAIはT-50の性能を改良し、2017年に機種を選定する米国の高等訓練機(T-X)入れ替え事業に参入した状態。

 12月 17日には朴槿恵大統領が出席した中で、慶尚南道泗川で輸出型T-50公開記念式も開かれた。朴大統領は「今日は大韓民国初の超音速高等訓練機T-50がT-Xに生まれ変わる意味深い日」とし「輸出350機、約1兆円規模と予想されるT-Xの米国輸出が成功すれば、産業波及効果は7500億円、雇用創出は4万3000人規模になるだろうと期待を表している。

(米国は、次期訓練機の導入を計画しており、韓国はT-50を米国に売り込む計画で威勢がよい)

 しかし、今回の事故がパイロットのミスでなく機体の欠陥によるものと確認される場合、T-X事業進出に影響を及ぼすという指摘が出ている。

KAIの関係者は「訓練機を軽攻撃機(FA-50)に転換して使用するほど現在まで最も安定した訓練機と評価されている」とし「事故の原因について何かを話す段階ではない」と述べている。

韓国空軍は、T-50を改造して特殊飛行チーム(=アクロバット飛行チーム)で使用しているが、まだ機体の欠陥は見つかっていない」と述べた。

航空機事故の場合、パイロットとの交信内容や航空機運航記録が残っているブラックボックスなどの分析に時間がかかる。

 

<韓国産T-50の核心パテントはすべて米国製>

韓国のT-50機のアクロバットチームは、中国の航空ショーでアクロバット飛行を行う予定であったが、米国が技術流出を恐れて参加させなかった経緯がある。韓国朴と中国の習が仲が良いことから実現した決定だったが、韓国は米国の注文に具の根もなく、飛行チームの参加を見送った。

韓国産次世代戦闘機ともされるK-FX機の開発も、米国側が核心の4技術は与えないとしており、残り21技術もインドネシアへ輸出することを考慮すれば、輸出時点で、かなりの部分が制約を受けるものと見られる。

米国はインドネシアへ武器輸出していないが、韓国はそれを知りつくした上で、インドネシアとK-FX機の共同開発を行うとしている。それは開発に膨大な費用がかかることから、韓国はK-FX機を輸出して開発投資金を回収する計画を有しているためであり、米国も韓国に好き放題にやらせたら、中国やロシアに技術漏洩が懸念され、慎重になっている。韓国はエンジン一つでも製作できないのが実態。

 

[ 2015年12月21日 ]
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