アイコン 13年から消費者の消費額は変わらず/千人定点観測消費データ/ミクロミル

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アベノミクスは国民の消費活動に影響を与えているのか。12年からは減じている。

MACROMILL WEEKLY INDEXは、1000人から過去4年分の毎週の消費金額データを収集している。このうち、家賃やローン、公共料金や電話料金などの月単位の支出は除いて身の回りの消費に関する金額を回答してもらっている。また、1週間という短期間での消費行動を扱うため、クルマや家電製品といった耐久消費財の消費を正しく把握できてはいない。
しかしながら、週単位での消費行動を同じ設問で定点観測していると、日本人の消費性向がよく見えてくる。
日本人の消費の山は「年末年始」と「ゴールデンウィーク」、そして「お盆」に訪れている。また、暦の関係で5連休となった企業が多かった2015年は9月の「シルバーウィーク」にも消費の山があり、個人消費金額は「お盆」を上回っていた。

また、2014年と2015年でグラフの動きが大きく異なっているのが3~4月。2014年は8%増税前の3月の駆け込み需要と、その反動による4月1日の増税以降の消費引き締めで、例年と異なる消費動向が見られた。

2015年は、消費動向に影響する大きな出来事は無かったが、4月の消費金額は2014年並みに低調であった。しかしなが ら、2013年も4月の消費金額も同水準であることから、総じて4月は消費が落ち着く時期であろう。むしろ、消費税の影響による消費が低迷していたのは 2014年のGW後から7月上旬であったように見える。

消費者の消費額

過去4年分の年間の個人消費金額を比較してみると、2015年は84.8万円で2013年、2014年とほぼ同じであった。2012年のみ88.3万円と多いが2013年以降はほぼ同じである。
景気を判断する指標には様々なものがあるが、マクロミルが実施しているこの測定方法による個人消費金額はこの3年間で変化していない。
 

<アベノミクス下でも消費金額は変わらず>

1000人消費調査/マクロミル 
 平均額
消費額
備考
2012
88.3
12月安部政権発足
2013
84.9
 
2014
84.9
4月消費税5%⇒8%
2015
84.8
 
・毎週千人を対象に調査。単位:一人当たり:万円。
 

 

過去4年分の年間の個人消費金額を比較してみると、2015年は84.8万円で2013年、2014年とほぼ同じであった。2012年のみ88.3万円と多いが2013年以降はほぼ同じである。

景気を判断する指標には様々なものがあるが、マクロミルが実施しているこの測定方法による個人消費金額はこの3年間で変化していない。

 

<消費は変わらず、上がったのは株価と投資家の懐具合だけ?>

消費者の消費額

 

<中国の景況感DIは下降・爆買いは如何に>

さて、次に中国の消費についても見てみよう。マクロミルでは中国の主要都市においても隔週でMACROMILL WEEKLY INDEX 中国を実施している。
2015年の流行語大賞では、訪日中国人による「爆買い」が受賞したように、日本のインバウンド需要は中国の好景気によって支えられてきた。その中国での2015年の調査結果を振り返ると、景況感DI※のスコアそのものは日本の結果よりも遥かに高いが、6月中旬以降、中国での景況感の前年同週比は1.0を下回り続け、緩やかに下降し始めている。2015年6月の中国株が暴落によって中国人の景況感にも何か潮目が変わったように思われる。

消費者の消費額

 

<上海総合指数>

中国は、不動産バブル時、投資は不動産に向かい、株式市場にまったく見向かれなかった。不動産市場が低迷、2014年11月に中国中央銀行が金利を下げたことから、証券バブルが生じ、昨年6月12日をピークとなった。度重なる金利低下にもかかわらず、中国経済の指標が悪化するばかりであり、ピークアウトは暴落となり今日に至っている。

 中国政府は2016年2月、沿岸主要都市を除き不動産在庫が膨れ上がっており、これまでの不動産規制を撤廃すると発表した。住宅の低利では購入は、一家に一住宅しか購入できなくしていたが、そういうものも取っ払われるもよう。ただ、国民が再び不動産投機に走るかは定かではない。しかし、深セン市などは昨年から再びバブル化しているのも事実。

 中国経済は2013年当時より現在は悪化している。2013年の上海総合指数は2000P台、現在は暴落してもまだ2700P台、どこまで下がるのか投資家の国民にとっては不安材料でもある。

上海総合指数

[ 2016年2月 8日 ]
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