アイコン タクシー業界最大手の第一交通産業(北九州)/第一四半期  商業施設開発

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<タクシー事業>
同社はタクシー会社を全国で買収し続け、現在は8298台のタクシーを有する業界最大手会社である。
タクシー事業の第一四半期の売上高は、133億71百万円(前年同四半期比2.2%増)となり、燃料価格の下落継続と営業所の統廃合による合理化など経費削減に取り組んだ結果、営業利益は4億95百万円(同31.4%増)となった。

<バス事業>
バス事業は、沖縄の公営バス事業を譲り受けたことから展開しているが、今ではグルーズ船訪日客を取り込む観光バス部門も含め745台を運行している。
売上高は21億54百万円(前年同四半期比▲5.0%減)となり、営業利益は4億61百万円(同▲10.4%減)とった。
上記交通2事業は、地域密着型を追及、高齢者・過疎地帯・身障者に対しての交通インフラ整備にも尽力している。

不動産事業は、分譲マンションとローコスト戸建分譲を主に展開と不動産賃貸事業を展開している。
<不動産分譲事業>
不動産分譲事業では、税制優遇拡充や各種政策、マイナス金利政策による一層の低金利状態、将来の消費税率の引き上げや価格上昇を意識した購入マインドが市場を下支えしているものの、建築コストの高騰に伴う販売価格の上昇、買い控えや需要減の影響が地方を中心に続いている。
当第一四半期においては、マンション(グランドパレス・アーバンパレス)を、
北九州では「永犬丸の森」(56戸)、
福岡では「浄水通り」(36戸)、
「ザ・スカイタワー20新飯塚駅」(71戸)、
「春日北」(32戸)、
大阪では「西宮武庫川」(58戸)、「堺七道」(36戸)、
東京では「八潮」(44戸)
の合計7棟(333戸)を新規販売開始するとともに、
「サンティエ大道」(大分市41戸)の竣工に伴う引渡しと完成在庫の販売に取組んだことにより、売上高は30億16百万円(前年同四半期比19.9%増)となった。

戸建住宅は連結子会社の第一ホーム㈱の「ユニエクセラン」シリーズを展開、
北九州において「苅田南原」(20区画)を新規販売するとともに、完成在庫の販売に取り組んだ結果、売上高は7億53百万円(前年同四半期比▲9.4%減)となった。
以上、不動産分譲事業全体の売上高は、38億02百万円(前年同四半期比12.6%増)、営業利益は53百万円(前年同四半期は、営業損失▲77百万円)となった。

<不動産賃貸事業>
不動産賃貸事業では、主要都市の人気エリアでは人口増により賃料上 昇や空室率の改善が見られるものの、地方都市では中心地を除き厳しい状況は続いており、既存物件は、新築・築浅物件に対抗して敷金・礼金サービスやフリー レント、仲介手数料の増額を余儀なくされている。また、契約時の家賃保証会社への加入義務付けが定着、一般化する傾向にある。
こうした中、同社は平成29年7月に北九州市の中心街に開業予定の飲食商業施設「Uomachi Hikari Terrace(魚町ヒカリテラス)」を開発中。
以上、管理物件は13道府県で1,935戸、売上高は9億34百万円(前年同四半期比▲0.1%減)、営業利益は5億03百万円(同7.5%増)となった。

<金融事業>第一ゼネラルサービス、エフ・アール・イー
同 社は、不動産担保融資に特化した金融事業を展開している。不動産金融市場が日銀によるマイナス金利の導入などの金融緩和により引き続き良好であることを背 景に、良質資産の積極的な積み上げを行った結果、不動産担保ローンは135億43百万円(前連結会計年度末比20億42百万円増)、総融資残高は135億 63百万円(同20億41百万円増)。
売上高は、不動産担保ローンの期中平均融資残高の減少による利息収入が減少したが、期中貸出金額の増加によ り手数料収入は増加した。不動産再生部門では不動産流動性が堅調に推移していることを背景に福岡市中央区の物件を売却するなど積極的に展開した結果、全体 の売上高は9億87百万円(前年同四半期比▲34.9%減)と前年同四半期において大型の開発物件の売却の反動減があり、営業利益も2億12百万円(同 ▲46.3%減)となった。

<その他事業>
その他事業においては、自動車の点検・整備、LPGの販売、パーキング事業及びマンション管理等により、売上高は7億55百万円(前年同四半期比6.8%増)、営業利益は21百万円(同▲87.7%減)となったとしている。
以上、
同社は、リーマンショック前、大型マンションを展開し、消化不良を起こしていた。その反省からか中・小型マンションを中心に開発しているようだ。正解だろう。また、金融分野もダボハゼのような融資域に対して、最近は不動産担保融資に専念しているようだ。これも正解だろう。
 
<業績>
連結/百万円
売上高
営業利益
←率
経常利益
当期利益
14/3
91,817
6,368
6.9%
6,289
3,164
15/3
90,958
7,035
7.7%
6,835
3,674
16/3
110,016
8,569
7.8%
8,437
4,310
16/3期Q1
21,884
1,837
 
1,860
866
17/3期Q1
22,006
1,730
 
1,733
985
16Q1/15Q1
0.6%
-5.8%
 
-6.8%
13.7%
17/3期予想
103,000
8,000
7.8%
7,400
4,320
17/3予/16期
-6.4%
-6.6%
 
-12.3%
0.2%
 
<前期実績>売上高に季節変動があるため前期分。
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[ 2016年8月 8日 ]
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