経済産業省が29日発表した9月鉱工業生産指数速報は前月比2.7%上昇となった。上昇は2ヶ月ぶり。生産予測指数は10月が前月比0.1%低下、11月が同1.0%の上昇となった。
経産省では、生産の基調判断を「総じてみれば、生産は一進一退にある」に上方修正した。前月は「弱含みで推移している」としていた。
業種別にみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等が上昇した。
出荷は前月比4.3%上昇、在庫は同0.8%低下と5ヶ月ぶりに低下した。
鉱工業生産は、今年2月以降出荷の伸び悩みに生産減少が追い付かない状況が続き、在庫調整局面に入ったため、出荷が多少回復しても生産は緩慢な回復を余儀なくされるとみられていた。

ただ、9月の生産は、前月時点での予測指数である6%上昇を下回り、企業の生産は計画通りに伸びていないのが実態となっている。