昨年、作品の審査を巡って不正が行われたと指摘された国内最大の公募美術展、「日展」が、審査体制を見直したうえで、名称を「改組 新日展」と変えて東京・港区の国立新美術館で31日開幕した。
日展を巡っては、昨年、「書」の部門のうち、石や象牙などに文字を彫る「てん刻」で、会派ごとに入選者の数を事前に割りふる不正があったと指摘されたことを受け、審査員に外部の専門家を加え、幹部の数を大幅に減らすなど、審査体制や組織の見直しを行い、名称も変えた。
31日の開幕式で、挨拶をした日展の奥田小由女理事長は、さまざまな申し開きはあるが、社会に受け入れられるよう新しい日展になることを目標に改革を進めてきた。日展の扉を開いて外の空気を入れる努力の結果、いい審査ができたと自負していると話したという。

日展は例年、文化庁の後援を受け、最高賞に当たる内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞を授与していたが、今年は国が、「改革の結果を見極める」として後援を見送る方針を決めたため、日展側が後援の申請を断念し、最高賞は「日展会員賞」となった。
「改組 新日展」はことしの12月7日まで開催される。
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芸術の世界も権威主義者により、その名声だけで、芸術分野を牛耳ている現状を、そう簡単に変えることはできない。しかし、少しは改善されるだろう。最近は、極端なバブルの崩壊で、芸術そのものが疎んじられている。日本の芸術はこうも根っ子が浅かったのだろうか。それともそれほど人の心が疲弊してしまっているのだろうか。今や日本の芸術は国の政策もありアニメに牛耳られている。