大韓航空の趙顕娥前副社長を逮捕/ソウル西部地検
ソウル西部地検は30日、大韓航空前副社長の趙顕娥容疑者(40)を、機内でのナッツの出し方に激高してサービス責任者に降りるよう命じ、離陸を遅らせた問題で、韓国の航空保安法違反などの疑いで逮捕した。
財閥オーナー家族の横暴が大きな関心を呼んだ「ナッツ問題」は、趙容疑者に対する刑事事件に発展した。
同地検は、責任者らに偽証を強要したなどとして、証拠隠滅や強要の疑いで、韓進財閥グループの大韓航空の客室担当常務(57)も逮捕した。
こ の問題では、先に大韓航空に調査内容を漏らしたとして、国土交通省の監督官(大韓航空出身)が26日に逮捕されており、両社の癒着についても捜査が進めら れる(監督官室には2名の大韓航空出身者が在籍している)。国土交通省は30日、大韓航空側に調査内容を漏らしたとして、8人を処分した。
国土交通省では別途、同省の官僚たちが海外へ出張する際、大韓航空やアシアナ航空から座席のランクアップを受けていたとして問題となっている。

趙容疑者は12月5日、ニューヨークの空港で、韓国・仁川行きの大韓航空機のファーストクラスに搭乗。離陸前にナッツの出し方がマニュアルと違うとして、責任者や乗務員に対して、ファーストクラスに他の客が乗っているにもかかわらず、暴言と暴行を加え、責任者に降りるよう命じ、飛行機を滑走路から引き返させていた。

趙顕娥氏は搭乗直前に、(友人たちとボトルを開け)ワインをコップ2杯飲んでいたという(調べに対し申告)。

飛行機が搭乗口から動き出した場合、すべての権限は機長にあるが、趙容疑者は副社長の身分で、すでに滑走路上に移動していた飛行機を搭乗口に引き返させ、客室乗務員の責任者を飛行機から降ろさせていた。
なお、マニュアルでは、乗客に対して、ナッツ類の袋を開けて出すか、袋のまま出すか尋ねてから、乗客の希望に応じて出すようになっているという。

なお、趙顕娥容疑者の父親は、韓進財閥会長の趙亮鎬氏(2代目)であり、18平昌冬季五輪の組織委員長を2014年7月から務めている。引責辞任ともなれば平昌冬季五輪が空中分解する恐れもある。
父親で韓進グループ会長の趙亮鎬氏は、今回の事件を引き起こした長女の趙顕娥氏に対して、「間違った教育をしたようだ」と国民に詫びている。
以上。
 

神聖な新年を迎え逮捕とは・・・韓国らしい


後悔先に立たずの趙顕娥氏
後悔先に立たずの趙顕娥氏