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2013 年2月1日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた証券会社「イニシア・スター証券」が、会社の資産と分けて管理しなければならない顧客 の金、1億円余りを無断で取り崩したとして、実質経営者だった品野修三容疑者(54)ら5人が金融商品取引法違反の疑いで逮捕された。

警視庁の調べによれば、品野容疑者らは、3年前、信託銀行にあった顧客の金、1億1000万円余りを無断で取り崩し、顧客の資産を、会社の資産と分けて管理する証券会社としての義務を守らなかったとして、金融商品取引法違反の疑いが持たれている。

金融商品取引法は、経営破綻などに備えた投資家保護の目的で、証券会社などに顧客の資産を信託銀行などで分別して管理するよう義務づけられており、警視庁は、品野容疑者らが取り崩した顧客の金を運転資金や別の会社への貸し付けに流用していたとみて捜査しているという。

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イニシア・スター証券(株)/破産開始決定

負債額は約3億円。
 昨年12月、金融庁より、顧客からの預かり資金を運転資金流用していたかどで、金融商品取引業者の登録を抹消されていた。