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高齢者に多い目の病気「加齢黄斑変性」の患者に、iPS細胞から作った網膜の細胞を移植し、患者の視力を回復させる臨床治験を、東京・港区に本社のあるベンチャー企業「ヘリオス」と大手製薬会社の大日本住友製薬などのグループが再来年から始める計画を明らかにした。

iPS細胞を使った「加齢黄斑変性」の治療は、昨年9月12日、理研の高橋政代プロジェクトリーダーらと先端医療振興財団のチームが、世界で第1例目となる患者への移植手術を行ったが、ヘリオスなどの研究グループでは、理研から技術の移転を受け、広く一般の人がこの治療を受けられるよう準備を進めていた。
その結果、iPS細胞から網膜の細胞を高い効率で作る技術の開発や細胞の製造・販売の体制が整ったということで、再来年から臨床治験を始める計画だという。

治験では、京都大学からiPS細胞の提供を受けて網膜の細胞を作り、数十人の患者に細胞が含まれる液体を注射して、視力が回復するかどうかなど安全性と効果を検証する。
5年後の平成32年の製品化を目指したいということで、ヘリオスの鍵本忠尚社長は「研究者からバトンを受け取り、企業が実際の商品化を行っていく段階になった。患者や医師に新しい治療法を提供し、再生医療を産業として育てていきたい」と話しているという。
以上、報道
ヘリオス代表の鍵本忠尚氏は九州大学病院にて眼科医として勤務の後ヘリオスを起業している。
ヘリオスの加齢黄斑変性の治療方法開発
https://www.healios.co.jp/development/amd/

 iPS細胞で加齢黄斑変性の臨床試験