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ブリヂストンは24日、米自動車用品販売ペップボーイズをめぐるブリヂストンと 米ハゲタカの大御所カール・アイカーン氏による買収合戦で、ペップボーイズ株の買い取り価格を従来提案していた1株15.5ドル(約1900円)から 17.0ドルへ引き上げ、ペップボーイズ側に提案した。買収総額は約9億4700万ドル(約1140億円)になる。

これを受け、ペップボーイズの取締役会は歓迎し、ブリヂストンの買収に賛同を表明した。

  ハゲタカのアイカーン氏は16.5ドルを提示していたが、上限も1株18.1ドルとして、ブリヂストンの提示価格より0.1ドルを上乗せすることを表明し ていた。しかし、ペップボーイズの取締役会は米ハゲタカのアイカーン氏の案は、ブリヂストンの案より優れているとは思わないとして却下した。

ペップ・ボーイズをめぐる買収合戦は、車両の経年劣化(米国でも車両保有が長期化している)で需要が高まる自動車部品販売業界の先行きへのアイカーン氏とブリヂストンの自信を裏付けている。

ペップ・ボーイズは、米国内30州余りに展開する800店舗を傘下に置いてタイヤや自動車修理事業などを行っている。
一方、ブリヂストンは既に全米で2200店超のタイヤと自動車用品センターを展開している。
ハゲタカのアイカーン氏は今年買収した自動車アフターサービス・チェーン、オートプラスとペップ・ボーイズを統合する計画だったようだ。
ペップ・ボーイズの株価は24日のニューヨーク市場で0.6%高の17.51ドルで終了。ブリヂストンの新提案の公表は取引終了後に行われた。
同社株は今年に入って、買収合戦などを背景に78%上昇。一方のブリヂストンの株価は、ハゲタカのアイカーン氏の提案条件引き上げを受け24日・25日と東京市場で下落した(直近は17日をピークに東証の地合いが悪く25日まで5日連続して下落している。この間の下落率は4.53%となっている)。