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大成建設は17日、千葉工業大学と共同で、自動で鉄筋を結束する自律型鉄筋結束ロボット「T-iROBO Rebar」を開発したと発表した。

建造物の骨組みを構築する鉄筋工事は、従来より作業の効率化や生産性の向上が求められており、技能労働者(鉄筋工)の高齢化や労働力不足などの課題も顕在化している。

 そこで、大成と千葉工業大は、鉄筋工事のうち約20%程度の割合を占める鉄筋結束作業(交差する鉄筋を針金等で留める作業)について、自動で鉄筋結束と移動を繰り返す自律型ロボット「T-iROBO Rebar」を開発した。

本ロボットの活用により、鉄筋結束作業を正確に繰り返すことができるようになり、作業の省人化・効率化による生産性の向上とともに、技能労働者(鉄筋工)の身体的負担の軽減、労働力不足による事業遅延等のリスク低減が可能となる。

 「T-iROBO Rebar」の特徴は、
(1)ロボット本体に搭載された2種類のレーザセンサーを用いて、鉄筋交差部の検出と周辺障害物の検知を同時に自動で行うことにより、ロボット位置を高精度に決定し、鉄筋結束機を用いて正確に鉄筋の結束を繰り返す。

(2)ロボット本体は、新しい移動機構の採用により、自律して鉄筋上を安定した姿勢で前後左右に移動することができ、テーパー車輪を介して本体が鉄筋上にしっかり設置されているため、鉄筋結束時に本体がぶれない。
また、車輪には、仮設置時の配筋誤差を吸収する機構が備えられ、鉄筋配置に合わせて円滑に移動することができる。

(3)鉄筋結束作業は、鉄筋工事全体工程の約2割を占めているため、結束ロボットの導入により約2割の省人化が可能となり、また、結束作業(ロボット)と、その他の作業(鉄筋工)が同時に進行できるため、鉄筋工事全体では約1~2割程度の作業効率向上を図ることができる。

(4)ロボット本体の大きさは、幅40cm×奥行50cm×高30cm、全重量は20kg以下とコンパクトサイズで軽量なため、作業員1名で持ち運びが可能。

今後、大成建設と千葉工業大学では、2018年度から本ロボットを本格的に現場導入し、ロボット本体の性能や使いやすさ、耐久性など機能の向上を図り、鉄筋結束作業の省人化・効率化による鉄筋工事の生産性向上を目指すとしている。
以上、
以前は現場にピンク色の鉄筋ズボンの女性もいたが、今や世の中、人手不足でそうした姿も見受けられなくなった。

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