アイコン 呉服の(株)かのこ(東京)/破産開始決定

Posted:[ 2019年12月 4日 ]



呉服屋さんの(株)かのこ(東京都中央区東日本橋3-6-6、代表:田村清)は11月29日、東京地方裁判所へ自己破産申請し、破産開始決定を受けた。破産管財人には、松下満俊弁護士(電話03-5542-1453)が選任されている。

負債額は約4億円。


同社は破綻したスーパー長崎屋の呉服部門を承継して平成11年10月に設立された呉服・和装品販売会社。同社はショッピングモール内などに店舗展開し、以前は30億円以上の売上高を計上していた。しかし、消費不況による呉服離れが続き、平成31年2月期の売上高は13億円台まで落ち、赤字状態が続き12億9000万円の債務超過に陥っていた。再建の見通しは立たず、11月29日に上場の(株)ヤマノホールディングスに一部の店舗事業を譲渡したのち、今回の申請となった。

追、ヤマノHDは一部店舗事業を3000万円で譲り受けしているが、上場企業でもあり、譲り受け価格はデューデリ上、正当価と見られる。売却前の店舗数は10店舗だった。

 

会社名
株式会社かのこ
本社地
東京都中央区東日本橋三丁目6番6号
代表
田村 清
事業内容
呉服、和装品の小売販売
資本金
30百万円
設立年月日
1999年10月29日
純資産
▲1290百万円
総資産
309百万円
大株主
田村清 76.7%
業績
平成31年2月期/売上高:13億33百万円
経常利益:▲92百万円の赤字
 
ヤマノHDのリリース
「かのこ」は、和装・和装品小売会社として北海道地区及び関東地区の大手デベロッパーに店舗を展開してきておりましたが、主力出店テナントがスーパーからディスカウントストアに業態転換したことに伴い劇的な客層変化が起こった影響等を受け、売上規模の縮小と収益悪化が継続してきておりました。
今般、当社が「かのこ」の運営する一部店舗を譲り受け、当社の経営管理・店舗管理ノウハウを当該店舗運営に導入することで譲受店舗の収益改善を図るとともに、当社グループの和装小売事業における新規顧客の獲得、販路拡大を図ることで企業価値の向上を目指すものであります。としている。

 


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