アクセサリーパーツ専門店「PARTS CLUB(パーツクラブ)」のモラージュ菖蒲店(埼玉県久喜市)が、2026年11月15日をもって閉店する。地元情報サイト「埼玉マガジン」が10月24日、店頭の閉店案内や店舗公式SNSの情報を基に報じた。同店は2008年のモラージュ菖蒲開業時から営業しており、約18年間の歴史に幕を下ろす。
PARTS CLUBを展開する株式会社エンドレス(東京都台東区)では、2026年7月以降、札幌ポールタウン店、グランエミオ所沢店、イオンモール新小松店、イオンモール京都桂川店が相次いで閉店したことを公式サイトで確認できる。今回のモラージュ菖蒲店を加えると、少なくとも全国5店舗で営業終了の動きが確認された。
一方、同社は2025年6月期に売上高72億円を計上し、2028年の売上高100億円達成を目標として掲げている。PARTS CLUBで店舗閉鎖が続く一方、別ブランド「LUNA EARTH」では新規出店を進めており、ブランドによって店舗展開に違いがみられる。
モラージュ菖蒲店が11月15日閉店 2008年から約18年間営業
PARTS CLUBモラージュ菖蒲店は、埼玉県久喜市の大型商業施設「モラージュ菖蒲」2階3番街にある店舗。ビーズや天然石、アクセサリー金具、クリスタルパーツなど、ハンドメイドアクセサリー向けの商品を取り扱っている。
施設の公式店舗案内によると、通常営業時間は午前10時から午後9時。同店は2008年の施設開業時から営業してきた店舗で、約18年間にわたりアクセサリーの材料や関連商品を販売してきた。
地元の埼玉マガジンによると、11月15日の閉店に向けて売り尽くしセールを実施している。10月23日時点では、パーツやクリスタル製品を30%引き、完成品アクセサリーを50%引きで販売していたという。工具類やレジン関連商品など、一部対象外の商品もある。
閉店後の跡地区画や後継店舗については確認できていない。また、運営会社が発表した同店の閉店告知原文は取得できておらず、最終営業日は地元メディアが確認した店頭告知などに基づいている。
札幌・所沢・新小松・京都桂川も閉店 全国5店の動きを確認
PARTS CLUBでは、2026年7月から9月にかけて、北海道、埼玉県、石川県、京都府の4店舗が相次いで営業を終了している。
7月26日には北海道札幌市の札幌ポールタウン店、8月18日には埼玉県所沢市のグランエミオ所沢店が閉店。さらに8月23日に石川県小松市のイオンモール新小松店、9月30日に京都市のイオンモール京都桂川店が営業を終了した。
この4店舗の閉店日は、運営会社の公式店舗一覧や閉店告知で確認できる。モラージュ菖蒲店の11月15日閉店予定を加えると、7月から11月までの約4カ月間に少なくとも5店舗で営業終了の動きがあったことになる。
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店舗名 |
所在地 |
閉店日 |
確認状況 |
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札幌ポールタウン店 |
北海道札幌市 |
2026年7月26日 |
公式確認・閉店済 |
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グランエミオ所沢店 |
埼玉県所沢市 |
2026年8月18日 |
公式確認・閉店済 |
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イオンモール新小松店 |
石川県小松市 |
2026年8月23日 |
公式確認・閉店済 |
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イオンモール京都桂川店 |
京都府京都市 |
2026年9月30日 |
公式確認・閉店済 |
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モラージュ菖蒲店 |
埼玉県久喜市 |
2026年11月15日予定 |
店頭告知・地元報道 |
なお、上記は今回確認できた閉店店舗の一覧であり、2026年に閉店したPARTS CLUBの全店舗を網羅したものではない。
運営会社エンドレスは2001年設立 PARTS CLUBを全国展開
PARTS CLUBを運営するのは、株式会社エンドレス(東京都台東区、法人番号4010501022703)。2001年7月9日に設立されたアクセサリーメーカー・小売業者で、資本金は4000万円。
同社は2001年、東京・浅草橋にビーズ・アクセサリーパーツ専門店「PARTS CLUB」の1号店を開業した。アクセサリーパーツの製造から卸売、小売まで一貫して手がけ、全国の商業施設や都市部の商店街などに店舗を広げてきた。
2018年には浅草橋駅前にPARTS CLUBの旗艦店を備えた新社屋を建設。2019年には低価格アクセサリーブランド「LUNA EARTH」を立ち上げるなど、取扱商品と販売業態を拡大している。
会社の公式沿革によると、PARTS CLUBは2025年11月時点で全国約54店舗、LUNA EARTHは同時点で約66店舗を展開していた。これらは2025年時点の公表数値であり、今回の閉店後の最新店舗数を示すものではない。
2025年6月期売上高72億円 2028年に100億円目指す
エンドレスは中小企業基盤整備機構が公開する「100億宣言」で、2025年6月期の売上高が72億円だったことを明らかにしている。
同社は2028年に売上高100億円、2035年には200億円を目指す方針を掲げ、店舗拡大やM&Aによる多ブランド展開、EC販売の強化などを成長施策として示した。
また、店舗拡大に向けた人員確保、リピーターの増加、ブランドの多角化を課題に挙げている。出店方針では年間20店舗以上の出店や、海外展開に向けた取り組みも計画している。
こうした全社的な成長目標が示される一方、PARTS CLUBでは2026年に複数店舗の閉店が確認されている。ただし、店舗閉鎖の具体的な理由や、会社がブランド別にどのような店舗再編方針を採っているかについては、公式資料から確認できていない。
姉妹ブランド「LUNA EARTH」では新規出店を継続
エンドレスはPARTS CLUB以外のブランドでは店舗展開を進めている。
2026年9月4日には愛知県名古屋市に「LUNA EARTH MEICHIKA店」、9月17日には神奈川県横浜市に「LUNA EARTHウィング上大岡店」がオープンした。
さらに10月9日には福岡市の「マークイズ福岡ももち」に新店舗を開業するなど、アクセサリー販売の店舗網を拡大している。
同社の事業はビーズ・アクセサリーパーツ販売のPARTS CLUBに限らず、完成品アクセサリー、服飾雑貨、アウトレット販売などにも広がっている。今回のPARTS CLUBの店舗閉鎖を、エンドレス全体の店舗撤退や事業終了と捉えることはできない。
埼玉県内ではさいたま新都心店が営業継続
PARTS CLUBの埼玉県内店舗では、8月にグランエミオ所沢店が閉店し、11月にはモラージュ菖蒲店の閉店が予定されている。
一方、さいたま市の「PARTS CLUBさいたま新都心店」は、コクーン2の3階で引き続き営業している。運営会社の公式店舗一覧でも、同店の営業が案内されている。
エンドレスは、閉店した所沢店の利用客に対して、さいたま新都心店や新宿サブナード店、ルミネ立川店、オンラインショップなどの利用を案内していた。
モラージュ菖蒲店の閉店理由については公式な説明を確認できていない。約18年間続いた店舗の営業終了後、PARTS CLUBの店舗網がどのように変化するか、また運営会社の多ブランド展開がどのように進むかが注目される。
※2026年10月27日時点の確認情報。モラージュ菖蒲店の閉店日・営業年数・閉店セールは地元報道による。ほか4店舗の閉店日は運営会社の公式発表で確認した。