アイコン 軽自動車業界の展望(2) ホンダさん 軽ハイワゴン車CX投入へ

低燃費分野は、一昔前まではホンダが革新的な技術で業界をリードしていたが、開発魂が抜け殻状態の現在のホンダでは、すべてが後手後手となっている。HVインサイトで瞬間的に人気を博したものの、トヨタから新型プリウスを被せられ敗北、その衝撃から抜け出せなかった。実際、馬力や燃費効率を見ても規格が大きいプリウスに負けてしまっていた。最近では人気を持続して有しているフィットにHV車をわざわざ投入、しかし、マツダからデミオSKYアクティブを投入され、その魅力も半減。頭にはプリウスが圧し掛かり、フィットHVは、フィット全体の売上の大きな底上げには今のところ至っていない。シビックの似の前にならないよう祈るばかりである。今は何をやっても仏滅状態のようだ。

革新的な技術による燃費向上と高出力の性能及びデザインが同社の命であったが、アメリカ指向が強すぎるのか、こうしたホンダ魂は久しく見られない。

 ここまで書けば、ホンダも奮起してNSXタイプのEV車を500万円切る価格帯で早期に登場させるとか、画期的な新型エンジンを開発して業界をあっと驚かしてくれることであろう。

ホンダの軽車両では、ライフ(9位)とゼスト(15位)が15位以内に入っているが、ワゴンR(1位)やムーブ(2位)には大きく水をあけられ、日産のMOCO(6位)よりも売れていない。一時バモスは車内が広く人気があったが、その後のモデルチェンジや宣伝不足により場外となっている。ホンダの軽は、当該のライフ・ゼスト・バモスの3種。遊び心のあったビートは1995年のとっくの昔に生産終了している。

こうしたなかホンダは、軽ハイワゴン車のタント(3位)やパレット(7位)に対抗したCX(仮称)を誕生させる。ハイワゴン車であり、昔はお家芸であった高速性能はないだろうが、限られた中でどんなデザインで登場させてくるのか興味が湧く。
 一見して売れるのかと心配されたトヨタのパッソがそうであるように、コンセプトを明確にしてCMを流し続けることである。ホンダ店に客が来てくれれば、上級車だって売れる。通販のように昼だろうと夜中だろうと宣伝しまくれば、人は洗脳され、買いたい動機に変わっていく。CMを削れば利益は出ようが、逆に利益は売れずして出せない、今のホンダ軽にあっては圧倒的なCMが必要であろう。
 

[ 2011年9月21日 ]
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