鉄鋼連盟 今年度生産下方修正 中国の余剰生産物ダンピング輸出
気高い英国では今回、目先の利益に、中国に魂を売ったとされているが、英国でも中国産鉄鋼製品の流入が止まらず、すでに鉄鋼業界の3千人が失業の危機にさらされているという。
中国で余った鉄鋼製品は1億トン(公式)とも2億トンともされるが、生産調整・構造改革などせず、アジア各国に大量に輸出されている。
その影響で、国内の鉄鋼メーカーで作る鉄鋼連盟は、今年度の国内の粗鋼生産の見通しを下方修正した。
鉄鋼連盟の柿木厚司会長は23日の記者会見で、鉄鋼製品のもととなる粗鋼の今年度の生産量について、これまでの予想から100万トン引き下げ、1億600万トンになるという見通しを示した。
これにより、国内の粗鋼生産量は昨年度と比べて、3.5%減少する見通しとなった。
これは、世界最大の鉄鋼生産国である中国で鉄鋼需要が落ち込み、余った鉄鋼製品が中国から大量に輸出されている影響で、日本から東南アジアへの輸出が低迷していることを受けたもの。
今後の見通しについて、柿木会長は「9月の中国からの鉄鋼製品の輸出が過去最高水準となり、世界に出回っている。価格低迷などの影響も出ているが、中国のメーカーも赤字で輸出している状況で、長く続くものではない」と述べている。
以上、
韓国でも大量に中国から鉄鋼製品が輸出されており、先にH型鋼については規制したものの、厚板などについては、中国政府からの圧力もあり、規制をかけられず、国内の鉄鋼製品価格が連れて大幅値下げとなっている。
ポスコもベトナム工場を稼動させ、韓国への輸出を開始しようとしたが、韓国の鉄鋼業界から猛反対され、その輸出先に困り果てている状態。
2013年の粗鋼生産量
世界の生産量は16億07.27百万トン、中国の生産量は7億79百万トン。
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