ETC、メーカーぼろ儲け?
土・日に限り全国の高速道料金が1000円均一となったが、肝心のETC機器が店舗で在庫切れ続出、ウィークエンドを旅行しようとした人たちに不満が上がった。
ETCメーカーは、三菱重工・クラリオン・パイオニア・古野電気・アルパイン・ケンウッド・デンソー・ECLIPSE(=富士通テン)などである。各社ETC機器の売上効果はあるものの本体事業が輸出の大不振で今期黒字決算とはいかないようだ。
船舶用無線や魚群探知機の古野電気、何でも屋の三菱重工、コンピュータの富士通、トヨタの子会社デンソーをのぞけば、クラリオン・パイオニア・アルパインは音響メーカーである。
デンソーは自動車会社の新車販売台数により業績が左右される経営体。パイオニアは総合家電めざしプラズマテレビに展開して大失敗。富士通は半導体やコンピュータ事業が足かせとなっている。
(単位 億円)
ETCメーカー | 今期予想売上高(各社連結) | 今期予想純利益 |
三菱重工 | 33,000 | 200 |
クラリオン | 1,850 | ▲220 |
パイオニア | 5,600 | ▲1,300 |
アルパイン | 2,000 | ▲15 |
デンソー | 31,150 | ▲640 |
富士通(富士通テン含む連結) | 47,000 | ▲500 |
古野電気 | 875 | 12 |
※黒字予想の三菱重工も前年比67.4%減の純利益を予想。
[ 2009年4月14日 ]