アイコン 9535 広島ガス、子会社⇒架空取引=循環取引=融手グループ

広島ガスは、子会社の広島ガス開発及び広島ガスリビングが長年架空取引である循環取引を行っていた詳細を発表した。
3月19日に不適切な取引を子会社がしていたと発表して、子会社の広島ガス開発を負債総額約70億円で3月末破綻させたが、関係した古澤建設工業など融手グループも破綻している。不正取引に巻き込まれた企業からの訴訟の動きもあり、また連鎖倒産した会社に焦げ付いた企業などその影響は拡大、親会社の責任は免れられない。不正取引の調査報告書でも当初広島ガス開発から持ちかけたと明記されている。
 
 
 昔は資金繰りのため融手していたが、今は売上高欲しさに循環取引という架空取引を行っている社が意外と多い。特に大手企業の子会社が、親会社のご機嫌取りに行うケースが多く、1度やったら抜けられず嵌っていく。9年間親会社に知られず循環取引が実行されており、架空取引による売上高も年々膨らみ、昨年期は数十億円に達していたようだ。親会社の広島ガスにチェック体制がなかっただけで、監査法人のチェック体制も問題があったと思われる。
広島ガスは、経営陣の体質的に広島ガス開発に問題があっても、自分の代に発覚を恐れて、これまで見て見ない振りしていたのかもしれない。
[ 2009年5月 1日 ]
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