シマラーとユニ隠し比較
ユニクロやしまむらは、今や若い女性のファッション創造店舗になっている。両社とも共通するところは、価格・ファッション性に加え田舎で収益基盤を作り上げ、都心部に進攻している点である。
ユニクロはコマーシャルも旨く使い既に完全に都心化している。
ユニクロでも過去スポクロ・ファミクロなどいろいろなチャレンジしてことごとく失敗、安かろう悪かろうから、若者ニーズの高い綿物にシフトして成功(それまではアクリル製が主体であった)、その後世の傑作フリースをCM展開により大成功させ、今冬はヒートテックで大成功を納めている。価格・ファッションセンスと繊維にこだわりを持ち今日に至っている。ユニ隠しは昔からネームの取り外しが行われたが、今時は、切・貼り・塗りなど何でもありで、商品そのものを購入者自らがオリジナル製品に仕立て着用している。
一方、しまむらは田舎の呉服屋から出発、相変わらず田舎(郊外)にシフトしたものの圧倒的な価格の安さで、田舎のおばさん対応でアメーバーのように全国に浸透させ成功させている。最近では若い女性向けファッションアイテムを大幅に増やし、ギャルに浸透しつつあり、ギャル間でシマラーとして呼ばれる領域にまで浸透している。若いファッション誌に登場していることから、渋谷のファッション業界も脅威であろう。
昨今のギャルは直接着用から、ハサミを縦横無尽に入れ、オリジナルファッションの素材として利用するなど、一昔前の時代を生きる小生にとっては考えられないファッション創造である。
しまむら | |||
連結、百万円 | 2007年2月期 | 2008年2月期 | 2009年2月期 |
売上高 | 392,170 | 411,963 | 411,805 |
営業利益 | 33,369 | 35,003 | 33,415 |
経常利益 | 33,823 | 35,864 | 33,994 |
当期利益 | 18,824 | 19,841 | 19,050 |
自己資本比率 | 68.9% | 73.1% | 74.9% |
ユニクロ(ファーストリテイリング) | |||
連結、百万円 | 2006年8月期 | 2007年8月期 | 2008年8月期 |
売上高 | 448,819 | 525,203 | 586,451 |
営業利益 | 70,355 | 64,963 | 87,493 |
経常利益 | 73,138 | 64,604 | 85,698 |
当期利益 | 40,437 | 31,775 | 43,529 |
自己資本比率 | 60.1% | 66.7% | 64.7% |