5月のアメリカ住宅着工件数、年換算532千戸
使用耐用年数が異なることから一概に日本と比較できないが、日本が5月の着工件数が悪いといっても77万戸(年換算)、アメリカは53万戸、米人口も314,659,000人と日本の127,156,000より2億人近く多い。
そのアメリカは、昨年6月は1078千戸であったことからすれば、5月の532千戸は半分のところである。06年には200万戸を超えた水準にあり、1/4の水準。
日本のバブル崩壊でも住宅着工件数は1996年の163万戸から、2007年の103万戸までの下落であり、アメリカの経済崩壊のすさまじさが見て取れる。
サブプライムローンの債権化商品の行き詰まりから巨大なペーパーマネー(有価証券)が連鎖的に紙切れになったアメリカ経済。またアメリカから導入をせっつかれグローバル化した日本も、輸出主導型から内需型へ転換することなく窮地に陥り、住宅産業も不振となっている。
アメリカの不動産価格は06年3月ピークアウト、サブプライムローン問題が徐々に表面化、しかし07年7月までアメリカや世界は当問題を脅威には感じていなかった。ところがサブプライムローンが債権化されていたことから、投資銀行の実質破綻先まで出て07年7月世界の株価の下落が始まった。08年9月のリーマンショックで有価証券が紙切れに化かしたのであった。
. 住宅着工件数(K) | 年月 | 結果 |
2009年05月 | 532 | |
2009年04月 | 454 | |
2009年03月 | 521 | |
2009年02月 | 574 | |
2009年01月 | 488 | |
2008年12月 | 556 | |
2008年11月 | 655 | |
2008年10月 | 763 | |
2008年09月 | 822 | |
2008年08月 | 849 | |
2008年07月 | 933 | |
2008年06月 | 1,078 |