アイコン 穴吹工務店 破綻への道①

当HP6月8日の穴吹工務店の記事で、フィデックの契約解除・通常考えられないような大幅なリストラ・3月期の決算分析により非常に危ないと報じてきたが、また多くの債権者の下請業者が経営危機に直面している。情報は命である。

<最悪の事態に陥った穴吹工務店の破綻は内紛から始まった>
 会社更生法の申請という全国の協力業者に大きな負担を強いる方法で行き詰った穴吹工務店。最後の段階で再建方法を巡って内紛が生じていた。
1026日、穴吹社長は自分を除く取締役全員を株主権行使により罷免するという動きとなった。当然株主総会の召集通知が株主に配布され、役員側の知るところになり、役員は全員辞任を表明した。穴吹社長からも具体的に取締役を身内3人にして今後の経営に当たると発表もした。
111日、息詰まる攻防の末、取締役解任のための株主総会の召集(発送済)を取りやめ、取締役も辞任を撤回した。(当然金融機関の強力な指示が働いたものと推察できる)
1124、最終的に穴吹社長が折れ、穴吹社長欠席のまま取締役会議を開催、会社更生法申請という決議を行った。
 
<これまでの状況>
穴吹社長は先代が作ったビジネスモデルのレール上を走り続け、全国でも有数のデベロッパーに成長させてきた。そこには超ワンマン経営としても知られ、片腕の弟(現、穴吹興産代表)も抜け出すほどであったという。
バブル崩壊でも当時規模も小さかったものの、そこそこのデベロッパーであったが乗り越え、その後は堅調に事業を拡大させてきた。
ところが、サブプライムローン問題による販売不振はリーマンショック後極端な落ち込みとなり、販売開発87棟中の80%以上に及ぶ竣工後4ヶ月以内~建設中の物件の支払が、大きな負担となっていた。それまで何とか田舎銀行等から借り入れて切り抜けていた資金繰りも借入れがままならなくなり、銀行返済も当然あり、資金繰りに行き詰まったものである。 既報の販売中の物件一覧を参照のこと。
[ 2009年11月26日 ]
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